2024年10月26日土曜日

イタリア人の好みは新鮮で軽い食べ物に移っていく。肉から魚の時代の到来、そして主役は寿司。その影響は、かつてのスペイン人の天才シェフのブームに等しい。

(CIR6月号)で、『クチーナ・イタリアーナ』誌は、イタリア人は新鮮で軽い料理を求めている。そしてかつてのヌーヴェル・キュイジーヌが巻き起こした時代を変える大変革を、次はスペイン人のシェフが巻き起こした。とまとめていました。その後の90年代は、すべての要素が再構築された、“新しいクラシック”の時代です。
現在のイタリア料理を見ると、スペインの天才シェフのブームの次に来たのは、寿司だ、と強く感じます。重い地方料理の主役は肉でしたが、今は魚の時代が来ています。

寿司・アッラ・イタリアーナは、最初はアニメと同じ感覚で受け入れられていました。外国の食文化に最初に飛びついたのは若者。彼らは未知の食文化に好奇心を抱き、ためらうことなく取り入れていきました。

孫に誘われておばあちゃんたちもトライ。ノンナの評価は忖度ないから超厳しい。

そしてこのトレンドはワールドワイドに。


今月のリチェッタで紹介する前菜の1品めは“エビのカクテル”です。
かつてはこれが定番=クラシックでした。

70年代の前菜の定番は、スライスしたサルーミの盛り合わせ。

サルーミの盛り合わせがエビのカクテルになっただけでも大きな変化ですが、かつては火を通したエビで作っていました。次第に生の魚を食べる習慣が浸透していきます。
生魚を食べる習慣のある国から見るとごく自然な食べ方ですが、生魚を食べない人たちにとっては大変化です。

次回は生魚の話。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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