2024年10月31日木曜日

魚とパスタを組み合わせるクラシック料理はスパゲッティ・アッレ・ボンゴレ。さらにサーモンとウオッカのペンネ。

(CIR6月号)から、魚を生で美味しく食べることに特化させていった日本料理ですが、魚を生で食べる習慣がなかったイタリア料理。イタリア料理独自の食文化と言えば、パスタ。
パスタと魚はどんな関係なのでしょうか。
多分、一番有名な魚のパスタは、スパゲッティ・アッレ・ボンゴレ。
貝などのシーフードとパスタは相性が良かったようです。

ベニスのスパゲッティ・アッレ・ボンゴレ。
顧客は、ここでボンゴレを食べた後に劇場に行くのでにんにくは加えない、そうです。

アサリの新鮮さがこの料理のポイント。
ボンゴレ・ベラーチェのスパゲッティ。
ボンゴレ・ベラーチェは国産アサリのこと。でも市場の主流は後に持ち込まれたフィリピン産の外来種。国産品は希少品。
ナポリのシェフ、ペッペ・グイダのボンゴレ。

ベネチアVSナポリのボンゴレ。


でも、(CIR6月号)では、代表的な魚のパスタを紹介しています。
それはサーモンとウオッカのペンネです。
記事にもあるように、パスタは庶民料理のシンボルですが、これにスモークサーモンと生クリームとウオッカを組み合わせて、客の前でフランベしてエレガントな1品にしたのは、ボローニャのレストラン。80年代のヒットパスタです。

下の動画でクリスティアーノ・トメイシェフはウオッカのペンネッテは80年代の象徴だったとまで言ってますね。でも、脂肪とアルコールがたっぷり含まれていて、今考えると恐ろしい料理だそうです。

サーモンのウオッカフランベ。これを卓上でお客の前でやったんだから、すごいパフォーマンス。


ツナとオリーブのペンネッテ。


ペンネッテは魚に合うパスタだったようです。パスタの形はとても重要。
ちなみに今月の(CIR)には海のパスタの記事もあります。詳細は後ほど。
さらに、今月のリチェッタの魚料理は、舌平目のムニエル、帆立貝のグラタン、スカンピのカレー風味のピラフ添えなど。魚を生で食べる習慣が広まる前のイタリアンの魚料理です。
舌平目のムニエルは60~70年代の定番料理だそうですが、記事では油脂を大量に使うこの料理のバターを大幅に減らしてモダンにしたリチェッタを紹介しています。

シタビラメのムニエル。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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