2022年3月1日火曜日

サルデーニャ料理は保守的な羊飼い文化の中心地、内陸部と、観光客に大人気の最新の流行が飛び交う高級ビーチリゾートに別れた。

イタリアの美食の街、シチリアの次は、サルデーニャです。
記事に登場した地方は、保守的なバルバージャと最新最先端のコスタ・スメラルダという正反対の2つ。

島の内陸部のバルバージャは、サルデーニャの羊飼い文化の中心地。
タビアーニ兄弟のカンヌでパルム・ドールを受賞した傑作映画『パードレ・パドローネ』そのままの世界が広がっています。
『パードレ・パドローネ』トレーラー

もう一つは観光客のあこがれの場所、コスタ・スメラルダ。



シチリアもサルデーニャも、本土からはある程度遠く、孤立した島。サルデーニャは農民、羊飼い、漁師、船乗りたちの島でした。戦略上の要所だったため侵略者も多く、サルデーニャには「災いは海からやって来る」という言葉もあったほどです。
そのため島民は、よそ者が簡単に入り込めないような山の中へと移り住みました。
その結果、本物の純粋なサルデーニャ料理は内陸に残り、観光客に人気が出た海は高級リゾート地として開発が進みました。
サルデーニャの人たちがよそ者には簡単には心を開かない、とも言われるのは、侵略の歴史のせいだろうが、一度警戒が溶けると、思いもよらないほど深く迎え入れてくれる。
島なのに名物料理は羊飼いや農民の料理、という矛盾も抱えています。

羊飼い料理も面白そうなのですが、現実は、あまりにも過酷な暮らし。
結局、観光客に人気のゴージャスなビーチリゾートのミックスシーフードのパスタあたりが未来のサルデーニャの名物料理になる可能性が高いです。
記事で紹介したリチェッタも (CIR、6月号P.18)、下の動画の高級リゾートホテルのもの。
キーワードは観光客。適度にワイルドで適度にゴージャスな料理が求められているよう。

ペトラ・セグレタリゾート↓

バルバージャの羊飼いの食事↓

アブルッツォの羊飼い料理のメッカ、『サポーリ・デッラ・マイエッラ



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ドルチ・デル・ソーレ
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今日は(CIR)のリチェッタ解説、プリ―ミの2品めです。 P.4の今日のリチェッタは、“貝、マンゴー、バニラのマファルデ”。 なんだか、すごい具材のパスタですね。見たことない組み合わせです。 で、パスタはマファルデ。地方別で言えばカンパーニアですが、大体のパスタはカンパーニア生ま...