地中海式ダイエットの基本は3つ。
新鮮な、地元の、旬の食材を使うことです。
逆に言えば、この縛りをクリアするために工夫をこらすのが地中海式ダイエット。
いつでもなんでも手に入る都会の暮らしからはきっと生まれない発想です。
そして動物性食品ではなく野菜でお腹を一杯にしてきた南イタリアの料理は、昨今のサステナビリティの要求ともマッチしています。
(CIR)6月号にはこういった考えを表すリチェッタも、紹介されています。
その一つ、ビエトラ(フダンソウ)のパデッラータには
どんな野菜であっても美味しく食べよう、という工夫が強く感じられます。
ビエトラの下ごしらえ
ビエトラは別名コステ。茎が黄色やオレンジの品種もあります。スイスチャードと呼ばれている細い品種もありますよね。
(CIR6月号)でリチェッタを訳したスイスチャードと卵のパデッラータは、カラフルなスイスチャードをフライパンで炒めて取り出し、次に目玉焼きを焼いてのせる素朴なもの。
ビエトラbietraはイタリア料理には昔からよく使われていますが、近頃はカラフルなスイスチャードbietoline colorateを使うリチェッタもよく見かけるようになりました。
カンパーニアで畑を耕しながら料理を作るピエトロ・パリージシェフの本、『クオーコ
新しい野菜が流行るたびに思い出すのはプンタレッレのことです。
プンタレッレも下ごしらえに手間がかかり、農家とのつながりが欠かせない野菜でした。
なんだか最近は目にしなくなりましたが、外国の食文化が一時の流行として消えないとしたら、すごいことです。
地中海式ダイエットはどうなるでしょうか。
=====================================
ブログ『イタリア料理ほんやくざんまい』
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
『ピエトロ・パリージ』
/クオーコ・コンタディーノ
[creapasso.comへ戻る]
====================================
0 件のコメント:
コメントを投稿