2020年6月22日月曜日

イタリア料理に取り込まれた東欧料理、パラチンケ(クレープ)、トリエステ風グーラッシュ(ビーフシチュー)

今日のお題は、珍しいフリウリ料理のクレープ、“パラチンケ“。
何語だこれは、と思って調べてみたら、アルバニア語、オーストリア・ドイツ語、ボスニア、クロアチア、スロベニア、チェコ、ブルガリア、ポーランド、ルーマニア、ハンガリーと、東欧の国がズラーと出てきて、それぞれ1文字違う程度の違いで、結局、どこの国の料理かもわからない。
そこで、フリウリの州都トリエステに一番近そうな東欧の国、スロベニアに勝手にロックオンしました。

何言ってるか一言もわからないけど、間違いなく、パラチンケpalačinkeを作っている。

čなんて文字を使ったのは初めてでした。
何をするにもいちいち大変。
でも、出来上がりはクレープですね。
ちなみに日本語のリチェッタは「総合解説」2018年7/8月号P.18にあります。
具は東欧ではプラムのジャムが一般的なようですが、「総合解説」の桃のコンポートも夏らしいしゴージャス。

フリウリ料理でもう1品、有名な東欧系料理がありました。
グーラシュです。
グーラッシュはハンガリー料理ですか?
じゃあフリウリ料理に取り込まれたビーフシチュー、ということでOK?
ハンガリー風グーラッシュ/GULASH UNGHERESE、フリウリではトリエステ風グーラッシュ。


材料/

煮込み用部位の牛肉・・1kg
じゃがいも・・450g
緑のピーマン・・3個
にんにく・・1かけ
クミンシード・・5g
塩・・10g
ブロード・ディ・カルネ・・1.5L
玉ねぎ・・1個、230g
トマト・・1個
粉のパプリカ・ドルチェ・・20g
EVオリーブオイル・・30g


・肉から筋と脂身を切り取り、1.5~2cm角に切る。底の厚い鍋に油を入れ、玉ねぎのみじん切りを10分ソッフリットにする。トマトを1cm角の小角切りにする。
・玉ねぎがしんなりしたら肉を加えて10分炒める。
・肉に焼き色がついたらパプリカ、クミンシード、潰したにんにく、塩、トマト、熱して塩を加えたブロード・ディ・カルネを加えて肉を完全に覆い、混ぜる。蓋をして約1.5時間中火で煮る。
・幅1.5cmの斜め切りにしたピーマン(ハンガリーの品種だと本格的)と1cm角に切ったじゃがいもを加える。
・グーラッシュはスープ状の煮込みで、伝統的には小麦粉と卵のニョッキやスペッツレを添える。蓋を取って約30分煮る。

言葉のとっつきにくさに反して、料理は日本人にもおなじみの料理。バリエーションが豊富な料理で、チキンでも作れるから、バターチキンカレー用の材料でパプリカを作るのもありかもと、密かに考え中。

スロベニアの食材と料理↓

ちなみにスロベニアの首都はリュブリャナ。

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総合解説
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