2024年6月12日水曜日

シチリアの人から優しい巨人と慕われるヨーロッパでもっとも高い活火山、エトナ山。

(CIR2月号)の今月のワインは《山のワイン》記事はP.28~。
今日の山は、シチリアのエトナ山。標高3350mの、ヨーロッパでもっとも高い活火山。
紀元前5世紀以来、140回の噴火が記録されている山です。
地元の人にとっては、豊かな恵みをもたらしてくれるエトナは優しい巨人、または偉大な母。
今まで、ワインや農産物という視点でこの山を見たことはあっても、スキーリゾートとして見たことはなかったです。なんと海を見ながらスキーができる場所。おそらく世界唯一。

海を見ながらスキー

わざわざ活火山でスキーする人もいるんですね。

エトナのワインはシチリアで最初のDOCワイン。ぶどうは知名度の低い土着品種、ネレッロ・マスカレッロとネレッロ・カップッチョの赤とカリカンテから造られる白。


エトナのカンティーナの一つ、ベナンティのエノロゴ、サルヴォ・フォ―ティは『エトナ、火山のワイン』という本でエトナとワインの結びつきを語っている。

ベナンティ

エトナ山との結びつきが強いもう一つの産物はピスタチオ。代表的な産地のブロンテはエトナ山の西側にあります。エトナ山の西側は、ピスタチオの林と溶岩流の荒々しい姿。

ブロンテのピスタチオ。実があまりならないので奇数年だけ収穫する。

ブロンテのピスタチオのペンネ

エトナ山のふもと最大の街、カターニアのシンボルは、ドゥオモ広場にあるエトナ山の溶岩で造られた像、リオトゥル。

シチリアを代表するカンティーナ、プラネタもエトナ山にぶどう畑を所有しています。


プラネタのシチリア料理の本

シチリア/クチーナ・ディ・カーザ・プラネタ

カターニアとエトナ山の中間のリングアロッサにあるシャライ・リゾート。
エトナ山でスキーした後にブロンテのピスタチオのドルチェとエトナのワインをどうぞ。


山のワインは今回で終了。次回はアブルッツォのありがたいドルチェです。

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トリノの新聞、ラ・スタンパにスパゲッティ・ボロニェーゼが初登場したのは1898年。ロサンゼルス・タイムズは1925年。

(CIR5月号)の《スパゲッティ・アッラ・ボロニェーゼ》の記事は、スパゲッティ・ボロニェーゼは、ボローニャとナポリというイタリアの2大食の中心地が、トリノで結びついたイタリアの統一を象徴する料理だった、という超ビックリな説でした。『クチーナ・イタリアーナ』というイタリアを代表する...