長年この雜誌を読んできましたが、マリトッツォがこんなにフューチャーされたのは初めてのことです。
マニトバ粉で作るパンの成形方法は写真で詳しく解説されていますが、(CIR)では残念ながら省略しています。リチェッタはP.12。
マリトッツォはローマの朝食として知られるドルチェで、ローマのバールやパスティッチェリアには必ずあるもの。
生クリームをたっぷり加えるというのはイタリアの伝統的地方料理のドルチェでは亜流に属するので、比較的新しく生まれたものだと推理していますが、製造時間が長いこと以外はシンプルなので、バリエーションは無数に生まれています。
には、こうあります。
マリトッツォは小さな楕円形のソフトなドルチェで、ラツィオの、そしてローマの名物だ。
伝統的にはホイップクリームをたっぷり挟んでカップッチーノを添えて食べるローマの典型的な朝食。
夫(marito)に軽いという意味の接尾辞をつけたその名前は(ほぼ夫という意味)、このドルチェが結婚式で、新婦が新郎に振る舞う古い伝統があったことが由来と信じられている。
ローマのゲットーはヨーロッパ最古。ユダヤ人は紀元前からローマに暮らしていました。
ローマには個性的なドルチェがたくさんあるが、中でもマリトッツォは有名だ。
そのルーツはユダヤ料理。あまり知られていないが、ローマのユダヤ人料理の一番興味深い一面が、実はパスティッチェリアなのだ。
ローマのユダヤ人のドルチェの大部分のベースは、ド ライフルーツ、蜂蜜、カンディートだ。ユダヤのピッツァ・ドルチェ、noccchiata 、tortolicchioなどがある。
ロッショーリのマリトッツォ↓
中世以降、スペインやポルトガルによるユダヤ人排斥が始まってから第三次中東戦争まで、ローマには多くのユダヤ人が難民としてやってきます。現在、ローマのユダヤコミュニティの50%がこうした人たち。
トリポリ系ユダヤ人はイタリアのユダヤ人の中でも最も多く、ローマのユダヤ料理にも影響を与えました。その結果、ローマの食材を使ったシンプルな料理に地中海の豊かな味や香りが加わりました。
ローマのゲットー↓
ユダヤ風ピッツァの人気店、ダ・ボッチョーネ↓
ユダヤ料理と臓物料理はローマ料理の大きな柱。
ユダヤ教では戒律によって動物によっては食べるのが禁じられているものもある。家畜を捌く方法も定められている。
ローマのベッラカルネ・コーシャーグリル↓
ずっと見てられる。
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