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2025年11月1日土曜日

シチリアの日曜日の朝のパスティッチェリーアの儀式。

シチリアのアーモンドの話です。
シチリアではドルチェにアーモンドを使う伝統があり、特にクリスマスやパスクア、死者の日のドルチェにはアーモンドをベースの材料としてたっぷり使います。
シチリア人にとってドルチェとはどういうものなのかを知るには、日曜の朝にパスティッチェリーアにできる行列に並んでてみる必要があるそうです。
コーヒー、スナック、顔見知り、そしてみんなが家に持って帰るドルチェのトレー。
儀式は毎週ほとんど変わることなく、午前10時に始まって、午後2時まで続く。正午には売り切れる店が出ることも驚くことではない。おそらく世界中探してもこんな光景は他には見られないだろう。
日曜のパスティッチェリーアのトレーに欠かせないのが、シチリアを象徴するドルチェ、カンノーリ。
イタリアのパスティッチェリーアでは注文したミニドルチェのあれこれをトレーにのせてトレーごと紙で包み、きれいなリボンで縛ってとてもきれいにテイクアウト用の梱包をしてくれます。これを教会から帰った人々が家まで持って帰るのが習慣になっています。私はイタリアから日本に戻る時はいつもミラノの空港から成田まで戻りました。なので、空港に行く前にミラノのパスティッチェリーアによって、ショーケースのドルチェをあれこれたっぷり選んでトレーにのせてもらい、リボンできれいに縛ってもらったものをお土産にしていました。日本まで大切に運んで、家に帰ってドルチェを少しずつ食べて、旅の思い出と幸せに浸っていたのです。残念ながらミラノのパスティッチェリーアだったので、シチリア名物のカンノーリはその中にはありませんでした。
でもシチリアでカンノーリを知ってしまってからは、街の広場にあるバールで、毎日食べていました。シチリアではアランチーニとカンノーリは毎日食べてましたねえ。
イタリアでは、ルネサンスの芸術品を鑑賞するのとパスティッチェリーア巡りをするのは同じくらい大切。

シチリアのパスティッチェリーア。

日曜のシチリアの朝食。

ノードルチェ、ノーシチリアの日曜日

シチリアのカンノーリ。

シチリアのアーモンド風味のドルチェッティ。

シチリアは各町に自慢のカンノーリがあり、その頂点にはトラ―パニ、パレルモ、カターニアの3都市が君臨している。材料は一部の例外を除いてみんな一緒。皮は小麦粉、ラード、卵、ワインかビネガー、砂糖。詰め物は羊のリコッタとチョコチップ。皮は材料をこねて丸く伸ばし、竹かアルミニウムの筒に巻き付けて揚げる。リコッタは食べる直前に詰める。
詰め物の仕上げには2つの流派があり、両端にオレンジのカンディートかチェリーを詰めるのはパレルモ派。ピスタチオかアーモンドの粒を散らすのはシチリア東部の習慣。

アーモンドクリームのカンノーリ。

パレルモの南にあるカンノーリのメッカの村、ピアーナ・デッリ・アルバネージのカンノーリ。
ここのカンノーリのポイントは、村の周囲の牧草地帯で作られた美味しいリコッタ。

シチリアだ一番美味しカンノーリがある村。ピアーナ・デッリ・アルバネージへの旅。


シチリアに行ってカンノーリを食べない人はいないと思うけど、この村に行って食べるのもありだなあ。
パレルモの修道院にもおいしいカンノーリがある。

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new『スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』
【地方料理、シリーズ】

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さらに、イタリアの情報はとても詳細。観光の役に立ちます。
私のイタリア料理の知識は、すべて長年読み込んでいるこの本から得たものです。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。
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2025年7月11日金曜日

ハプスブルグ家も登場する壮大な歴史があるヴィッラフランカの超シンプルなパイ菓子スフォリアティーネ。ある意味、ナポリのスフォリアテッラの究極にあるイタリアのパイ菓子。

今日のお題はオーストリア=ハンガリー帝国の一部だった街、ヴェローナのヴィッラフランカのカフェが、歴史的な休戦、“ヴィッラフランカの休戦”に捧げて作ったドルチェ、平和のケーキこと、“ヴィッラフランカのスフォリアティーネ”。やたらドラマチックな背景の割には、超シンプルなドルチェです。リチェッタの日本語訳はP.30。
バターと砂糖の香りのドルチェ。

スフェリアティーネはパイ生地のこと。
普通は長方形に切りますが、ヴィッラフランカのスフォリアティーネは端を閉じてドーナツ形にするのが特徴。

ヴィッラフランカのスフォリアティーネ

スフォリアティーネ

スフォリアティーネとクレーマ・シャンティ―

リコッタクリーム入りスフォリアティーネ

ナポリのスフォリアテッラはイタリアのパイ菓子の世界的に有名なバリエーションの1つ。

次回もドルチェ、パン・ディ・スパーニャの話。

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2025年7月10日木曜日

イタリア統一戦争のさなかに結ばれた休戦。それを記念して、ヴィッラフランカのカフェが作ったのが、このドルチェ。

今日のお題は、ヴェローナのドルチェ、“ヴィッラフランカのスフォリアティーネ”です。
(CIR3月号P.30)正直言って、ヴィッラフランカという名前は初めて聞きました。

ヴィッラフランカ・ディ・ヴェローナ

ヴェネトの街で、リソルジメントの時期、オーストリア=ハンガリー帝国の一部でした。
オーストリア=ハンガリー帝国という国があったこと自体知らなかった。
でも、その基盤となったハプスブルグ家のことはよく聞きます。
彼らが築いたこの帝国は中央ヨーロッパに君臨し、多民族国家で、政治だけでなく、音楽や芸術面で豊かな文化も生み出しました。
けれども民族的な対立は政治的な不安定さを生み出しました。

オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝賛歌。ドイツ国家と同じメロディー。

この時代のことは全然知りませんが、当時、ヴィッラフランカの休戦というのが結ばれました。この出来事は、この街の名がイタリアの歴史に登場した出来事で、イタリア統一戦争の中での出来事でした。フランスがオーストリアと結んだ和約です。

ヴィッラフランカの休戦

ナポレオン3世まで登場して、ほんとにヨーロッパの政治は何がなんだか・・・。
よく分からないけど、その出来事がきっかけで生まれたのが“平和のケーキ”こと、ヴィッラフランカのスフォリアティーネです。
1842年オープンのヴィッラフランカのカフェ・ファントーニで、オーナーだったジョヴァンニ・ファントーニが考え出しました。
カフェ・ファントーニ


この地方は中央ヨーロッパのゴージャスな文化の影響が感じられる地方だけど、常に戦争の影がさしていた地方でもある。休戦の取り決めは市民にとってよほどうれしかったのでしょう。

そしてこれがスフォリアティーネ。
詳細は次回。

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2025年5月13日火曜日

ミラノの定番有名店ガイド。かなり行った気になります。

ミラノの超初心者向けグルメガイドは、ドゥオモから始まり、次はガレリアと、超定番。
ガレリアには、カンパリの発明者ガスバーレ・カンパリが1867年に開業したリバティースタイルのカフェ、イル・カンパリーノがあります。現在のオーナーは、バーテンダーのマッティア・カベッツォーリ。世界のベストバー50に選ばれている店です。ずらっと並ぶカンパリの前の記念写真はミラノの旅の華やかなスタート。


オーナーがこの二人にまた変わったようです。


次は、もう一つのグルメな観光客のミラノの定番店、ペックです。



ミラノのドルチェを買うなら、お勧めはマルケージ。昔、ここのパスティッチェリーアを買ってきれいなパッケージを抱えて日本に帰る飛行機に乗り込み、帰国後、大事にお土産を紐解き、しばらく幸せをかみしめるというのが定番になっていました。ちなみにプーリアで買ったパーネ・ディ・アルタムーラも長持ちするお土産の定番だったなあ。

マルケージで朝食を。あの老舗感満載の店で朝食もとれます。

もっと庶民的なパスティッチェリーア・クッキ。

50年前にエノテカとして誕生したノンブラ・デ・ヴィン。

(CIR1月号)のグルメガイド“ベッキア・ミラノ”でリゾットのリェッタ(P.33)を提供しているトラットリア、ラ・コロンナ。

バール・マジェンタは朝から晩まで焼くがやってくる人気店。


今日紹介した店の住所は、(CIR1月号)にあります。
かなりミラノに行った気になってます。

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2025年4月19日土曜日

ドルチェも世界的なパティシエがサポートしています。

『クチーナ・イタリアーナ』誌をサポートする有名シェフたちを紹介していますが、今日は、パティシエの顧問たちです。
まずはイタリアパティシエ界の大御所、イジニオ・マッサーリ。
彼はブレッシャ(ロンバルディア)出身。彼の店pasticceria venetoに行くためにブレッシャに行く人もいます。彼のwebページはこちら


動画の最後には彼の代表作、セッテヴェーリsetteveliも。

イタリアパスティッチェリーア界の大御所の彼は本も出版してイタリアのドルチェの普及に努めています。『イジニオ・マッサーリ


次のパティシエは、エルンスト・クナム。ドイツ出身でありながら、イタリアで世界的なパティシエとして認められている人です。
ザッハトルテSACHERTORTEのイタリア語がサッカトルテだったという衝撃の真実。マルケージのパティシエでもありました。
1992年にミラノにオープンさせた店。ミラノのショコラティエとしても認められています。彼のwebページはこちら



2023年1月号はもうすぐ発売。2023年版の定期購読のご注文はこちらから。

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2025年4月10日木曜日

サラマ・ダ・スーゴもフェラーラの名物サラミ。やっぱりこれも見栄えがかなり独特で、5世紀の間何も変わっていない。

フェラーラの話をしているうちに、普段はあまり耳にすることのないこの街の魅力がよみがえってきました。
フェラーラ料理には、カボチャのカッペッラッチやサラマ・ダ・スーゴなどがあります。

フェラーラのカボチャのカッペッラッチは農民の麦わら帽子がモデル。典型的なルネサンスの料理。

フェラーラの名物料理。カボチャのラビオリは英語で言うとパンプキン・ラビオリ。

サラマ・ダ・スーゴ
なべ底に触れないようにしてゆでる。

作り方はかなり豪快。ルネサンス時代から5世紀の間変わっていない。


21世紀の料理とは思えないような昔ながらのルネサンスの料理。

カッペッラッチがスペチャリタのフォラーラのトラットリア・ダ・ノエミ。
店のwebページはこちら

フェラーラのドルチェ、トルタ・テネリーナtorta tenerina。ルネサンス風チョコレートケーキ。


フェラーラのパスティッチェリーア。

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2024年8月13日火曜日

パスティエーラのベースはパスタ・フロッラ。笑わない王妃たちを笑顔にしたという都市伝説が残るドルチェ

ナポリの、そして今ではイタリアの復活祭を象徴するドルチェになったパスティエーラの話、続けます。
そもそもパスティエーラpastieraには、「昨日のパスタpasta di ieri」という意味があります。
パスティエーラのベースはパスタ・フロッラ、“pasta frolla”。最低2日前に作ります。

作ってから最低二日たつと記事が締まって崩れにくくなり、風味も一番強くなります。
付け合わせのお薦めはジェラートやオレンジソース。

アマルフィのミノーリのパスティッチェリーア・サル・デ・リーソは、カンパーニアの大人気パスティッチェリーアの1つ。パティシエのデ・リーソは、デリツィエが大成功した人物。このドルチェも、一度食べたら虜になります。

デ・リーソのパスティエーラ

パスタ・フロッラの説明は、動画の最初の部分。
パスティエーラには、グラノ・コットという主役がいるのでつい流してしまいがちですが、このパスタ・フロッラは、パスティエーラのベース。

デリツィエ御殿のパスティッチェリーア・サル・デ・リーソ



イタリアのパティシエの巨匠、イジニオ・マッサーリのパスタ・フロッラ。専門家はフロッラって言うんですね。


クロスタータのベース、パスタ・フロッラの動画はたくさんあります。

パスティエーラは都市伝説がたくさんあるドルチェ。例えば、ブルボン家のフェルディナンド2世の妻、マリア・テレジアは「決して笑わない王妃」と呼ばれていました。そんな王妃でもパスティエーラを食べた時は思わず微笑んだそう。それを見たフェルディナンド2世は、「次に妻の笑顔を見るのは来年の復活祭まで待たねばならない」と言ったそうです。
マリー・アントワネットの姉で両シチリア王でブルボン家のフェルディナンド1世の妻、マリア・カロリーナ・ダズブルゴは、いつも夫と喧嘩が絶えなかったのですが、パスティエーラを一切れ食べると笑顔になったといいます。

パスタ・フロッラは手の熱が伝わらないように手早くこねる生地。熱が伝わると伸ばしにくくなり、焼いた後に堅くなるので、焼く前にアルミホイルに包んで冷蔵庫で最低1時間~1日休ませます。

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イタリアの新しいマスター・オブ・ワインが選ぶコンテンポラリーな赤ワイン。

イタリアの新しいマスター・オブ・ワイン、アンドレア・ロナルディが提案するPinosophyの概念。イタリアの食の分野のカリスマたちは、深い哲学への造詣がある人が多く、言ってることの意味が分かるまで、かなり苦労します。マスター・オブ・ワインも例外ではありません。なので、それなりにか...