2024年7月9日火曜日

エミリア地方の家庭ではスパゲッティなどの乾麺は食べない。代わりに週に最低2、3回は卵入り生パスタを打つ。使うのは必ず麺棒。家庭では鶏を飼っているので卵は必ずある。

今日のお題は、サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャに組み合わせるロマーニャ地方のパスタ、ガルガネッリです。ちなみに、(CIR3月号)の記事によると、サンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャdocの産地には、丘陵地と平野があります。バッサ地方の平野がアペニン山脈の最初の丘陵地帯へとつながるこの地方は、エミリア街道という道によって北西から南東に貫かれています。

バッサ・パルメンセ地方はパルマとピアチェンツァの間に広がるポー川右岸の肥沃で穏やかな平野。冬は霧に包まれ、夏は猛暑で蚊と湿気が多いこの土地は、クラテッロを始めとするイタリアでも最高のサルーミの産地として知られている。この地方に君臨するのはポー河。

バッサ・パルメンセ

一方、ロマーニャ地方はサンジョヴェーゼ、トレッビアーノ、アルバーナといったワインの産地。産地はコッリ地区と呼ばれ、丘陵地ごとにDOCワインが造られている。
(CIR3月号)でサンジョヴェーゼ・ディ・ロマーニャに組み合わせる料理として紹介されているパスタは、ガルガネッリのイモラ風(リチェッタはP.40)でした。イモラもロマーニャ地方のコッリ地区の一つ。コッリ・ディ・イモラというDOC地区があります。

エミリア・ロマーニャのワイン


エミリア・ロマーニャ地方の食文化と人々の暮らしを伝えるブルーノ・バルビエリシェフの楽しい本、『ヴィア・エミリア

には、“卵”の章にこんなことが書いてありました。
「エミリア地方の家庭では、週に最低2、3回は、必ず麺棒でパスタを伸ばす。スパゲッティなどの乾麺のパスタは食べない。パスタは必ず卵入り生麺だ。どの家庭でも鶏を飼っているので卵は必ずある。80歳になる母は今でもパスタを手打ちしている・・・」
とあります。

この本の卵の次の章は、豚です。家庭で豚飼ってるからクラテッロだってできるわけで・・・。でも、年に一回豚を捌くときは、子供にはトラウマものの体験になります。

ガルガネッリ

ガルガネッリの定番の一つ、生ハムとグリーンピースのガルガネッリ。

イモラはサーキットで有名な街。元々はフェラーリの創業者、エンツォ・フェッラーリを記念したサーキットだった。

イモラの食文化を語る時にもフェラーリは欠かせない。


知れば知るほどグルメな地方です。

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