2022年8月4日木曜日

アルティジャナーレな製品は造り手の研究から生まれる。

以前、ちらっと触れましたが、今月取り上げられているシェフは、フリウリのアントニア・クグルマンシェフです。
フリウリの食文化は中央ヨーロッパの影響を受けたイタリア料理の中でもかなり独特のもの。メインストリームではない地方に暮らしながらその伝統を尊重し、イタリア人に広く愛される料理を作るシェフです。

ドレ―ニャ・デル・コッリオにある彼女のリストランはArgine a Vencó。店名は、トリエステ、オーストリア・ハンガリー帝国という2つの食文化の国境の地という意味。自家菜園で様々な作物を育てています。
国境の地というのは自らのアイデンティティーを深く意識する場所。
『ラ・クチーナ・イタリアーナ』誌では、シェフのノンナのりんごケーキ(P.13)のリチェッタや、シェフが選んだ地元で最高の小麦粉も紹介されていました。
小麦粉のメーカーは、ムリーノ・トゥッツィMulino Tuzzi。とうもろこしの粉やオルゾの粉も挽いています。
フリウリの小麦粉なんて、知ってる小麦粉とはまったく別物と考えがちですが、アルティジャナーレの世界では、職人の研究次第で様々な製品が生まれます。
このメーカーやフリウリの小麦粉は元々注目されていたようです。

イタリア各地にあるアルティジャナーレな製粉所。
下の動画はアルト・アディジェのアルティジャナーレな製粉所。



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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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