イタリアのクラシック・ドルチェ。
今日は“パスタ・マルゲリータPasta Margherita”です。
リチェッタは今月の「総合解説」P.16。
マルゲリータと言ってもピッツァじゃありません。
ケーキです。トルタ・マルゲリータと言ったほうが一般的かも。
スローフードのイタリア料理入門者にお勧めのスクオラ・ディ・クチーナシリーズの
『ドルチ・ダ・フォルノ』には、
ドルチェのベースの生地には、
トルタ・フロッラtorta frolla(タルト生地)、
トルタ・スフォーリアtorta sfoglia(パイ生地)、
スポンジ生地pan di Spagha (パン・ディ・スパーニャ)
オーブンで焼く発酵生地lievitazione in forno
などがある、と分類しています。
同じくイタリア料理初心者向きの楽しい本、『マンマ・ミーア』には、
ズッパ・イングレーゼやクリームをはさんだケーキの生地には、スポンジ生地より、崩れにくくて薄くスライスできるトルタ・マルゲリータが適している。
そして例によって完璧なのは、イタリアのパスティッチェーレの巨匠、イジニオ・マッサーリ・マエストロのトルタ・マルゲリータ。
さすがに巨匠のトルタは、黄金色で他のどの動画より美しい出来です。
ちなみに、このリチェッタ、質素な材料のふんわりしたケーキを考え出してイタリア中にひろめたのはアルトゥージ。
・卵180gと砂糖150gを泡立てる。塩1gとレモンの皮を加えて高速で8分混ぜる。
・卵黄50gを1個ずつ加える。細かい気泡が生地に均一に行き渡ったらベーキング・パウダー3g
と片栗粉50gを小麦粉90gに加えて2回振るい、生地に加える。
・生地の一部を別にし、溶かしバター90gを加えてよく混ぜ込む。
・これを残りの生地に加えてさっくり混ぜる。
・型にバターを塗って小麦粉をまぶし、生地を流し込む。
・190℃のオーブンで40分焼く。
・仕上げに粉糖を振りかける。半分に切ってクレーマ・パスティッチェリーアを挟み、レモンの皮のすりおろしを散らしてもよい。
彼の本、
『イジニオ・マッサーリ』には、
マルゲリータをモダンにしたパスタ・マルゲリータ・レッジェーラのリチェッタがあります。
次回はパスタ・フロッラによく似たベースのケーキ、トルタ・パラディーゾの話です。
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「総合解説」
『マンマ・ミーア』
『イジニオ・マッサーリ』
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