スフォリアテッラとは、イタリア料理の百科事典『1001スペチャリタ・デッラ・クチーナ・イタリアーナ』によると、ナポリでとても愛されているドルチェ。
サレルノからアマルフィ海岸にかけてのカンパーニア地方のドルチェ。
17世紀にサンタ・ローザ・デ・リマ・ディ・コンカ・デ・マリーニの修道院で作り出されたと言われている。
アマルフィ海岸の修道院は、ロケーションの素晴らしさから高級ホテルになっているものが多いけど、ここもそのようです。
コンカ・デ・マリーニ
ここのビーチは海からしか行けない。
こんな素晴らしいロケーションで、修道女が、牛乳で煮たセモリナ粉の残り物にドライフルーツ少々を加えて、薄いパイ生地で、修道士の頭巾の形に包んで作り出したのが、スフォリアテッラ。
サンタ・ローザ修道院とその近隣のスフォリアテッラのイベント。
アマルフィにはこんなパラダイスがまだ隠れていました。
やがてこのドルチェの評判はナポリまで届き、パスクアーレ・ピンタウロが知ることとなります。
ナポリのドルチェの殿堂の1つ、ピンタウロの創業者です。
リチェッタに改良を加えたピンタウロは、自分の店で販売を始めます。
結局スフォリアテッレは大成功を収めます。
そしてその成功は現在も続いています。
スフォリアテッレの聖地となったピンタウロの店。
修道院のスフォリアテッラ
私は、こんな歴史や2種類あるリチェッタのことなど何も知らずにスフォリアテッラを口にして、あっという間に虜になりました。
リチェッタは次回に。
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