今日は次の新着本の紹介です。
『ナポリの宮廷料理』
マルケーゼ・フランチェスコ・サンタシリア・ディ・トルピーノというナポリの貴族が、世界中でバリバリ働いているうちにナポリの料理と伝統に目覚めて、帰国後に、毎日母親が大勢のモンズーたちと作って大使たちに振る舞っていた18世紀のブルボン家の宮廷料理を研究し、フランス料理とナポリの庶民料理のフュージョンであるナポリの宮廷料理を研究して、1冊の本にまとめた。
その成果がこの本だ。
ブルボン家のフランス人料理人モンズーは、ナポリ料理の主役。
7~8世紀にアラブ、シチリアと伝わったパスタは、17世紀にトマトが伝わると、マンジャフォーリエと呼ばれた野菜好きのナポリ人によって、他に類を見ない料理に発展した。
庶民の質素な料理と言われるナポリ料理は、モンズーによって、どう変わったのか。
この本では、ナポリ料理のもう一つの個性、パスタをはじめとするプリーモ・ピアットを中心に紹介している。
第2次世界大戦以降、ナポリ社会は激変し、モンズーは一人もいなくなった。
貴重な記録でもある。
ブルボン朝時代の衣装の行列
両シチリア王国の歴史
この本のパスタは、どれも見た目がおしゃれ。
正装してかつらかぶって食べるのも抵抗ない感じ。
パスタは長い間、食べ物としてのイメージが定着していましたが、パスタ・プライドの1つの姿として、宮廷料理のパスタは、パスタに大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
残り物のラグーで作るも宮廷料理になると、
以前のブログの記事はこちら。
リチェッタは次回。
-------------------------------------------------------「総合解説」
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