2026年1月31日土曜日

アルプスにはヤギのチーズもあるし、アルティジャナーレなパスタメーカーもいる。アルプスの山の上でもイタリアの真髄は定着してた。

今日は、ロンバルディアのアルプスの中にある店、クロット・ヴァルテッリ―ナのシェフ、ロベルト・ヴァルブッツィの料理を詳しく見ていきます。(CIR)で紹介した彼の料理は、“ニンジンのニョッキ、ハーブ風味”、“ポルチーニ・フリッティとマヨネーズのローズマリー風味”、“スパゲッティ、黒にんにく風味のフォンド・セナパート、グベットといいちじくのソース添え”、“ノロ鹿のフィレット《1848》”と、家族経営のリストランテと農場を受け継いだシェフならではの、地元の食材と伝統を活かした森の料理。
特に興味を引いたのは、ブリーモ・ピアット。黒にんにく風味のフォンド・セナパート、“グベットのソース”という聞いたことのない言葉が使われていました。

下の動画は“スズキのフィレットのピスタチオとピンクペッパー風味”を作るヴァルブッツィシェフ。スズキと言えば、つい先日までサルデーニャ料理で登場していた魚。山のスズキ料理は、どんなもんでしょうか。
にんにくとオリーブオイルで調味した切り身に刻みヘーゼルナッツ、ピスタチオ、ピンクペッパーを散らしてオーブンで焼きます。にんにくは自家農園のものの可能性がありますが、他はかなり地中海風。アルプスの山の上で味わう魚料理ですが、ピスタチオはおそらくシチリア産で、島や南の料理の印象が強め。そして個人的には苦手なピンクペッパー。初めて食べたのは確かミラノで、イタリアの魚料理にはかなりの確率で散らされるスパイス。なんでおいしい地中海の魚をピンクペッパーの強烈な風味で覆っちゃうのか、よく分からない、この感覚。個人的には、かなり山の味、と思います。知らんけど。
で、もっとヴァルテッリ―ナの食材を使っているのはプリーモ・ピアットです。

ヴァルテッリ―ナの食材。■■■

シェフのスパゲッティのリチェッタの日本語訳と写真はP.25。
フォンド・セナパートというディジョン・マスタードと黒にんにく、香味野菜のソース、グベットというヤギのチーズとヤギのミルクのソ―ス
をかけたスパゲッティ。
ヤギのチーズやミルクは一度は味わってみたいけど、シチリアが本場だと思ってました。まさかアルプスで作っていたとは。アルプスに行く人、山羊のチーズ、忘れずに味見を。餌がシチリアとは根本的に違うので、味も違うはず。
コモ県のヤギのチーズ、グベットの造り手、カザーレ・ロッコロ農場。世界チーズアワードのヤギのチーズ部門で優勝したんだって。■■■

ヤギの搾乳。■■■

コモ湖のパスタメーカー、パスティフィーチョ・バラデッロ。アルプスにもアルティジャナーレなパスタの造り手がいました。■■■

つまり彼のパスタはスパゲッティからチーズまで全て地元産のものを使っていたのでした。
コモ湖は、イタリアで2番目に大きな湖。とても美しい湖で、リッチなシニアに大人気。■■■

でも、私の中では、コモ湖は、少女漫画に出てきそうなお城、ノイシュバンシュタイン城を作ったバイエルンのルードヴィッヒ王ゆかりの地。ビスコンティ監督の映画『ルードヴィヒ』を観て以来、イタリアに、ヴィスキコンティ監督の映画に、さらにはイタリア料理にはまった私は、コモ湖を一人で訪れて、その高貴な美しさと寂しさにどっぷり浸りました。もちろんノイシュバンシュタイン城にも行きましたし、ワーグナーにもはまりました。そして結局、イタリア料理を選んだのでした。

『ルードヴィヒ』のトレイラー。■■■

今思えば、かにり中二病な自分だけの夢の世界を作っちゃった王様でした。コモ湖にアルティジャナーレなパスタメーカーがいるとは、久しぶりにコモに行ってみたいと思っちゃった。

この話は、(CIR2023年8月号)の記事、“ロベルト・ヴァルブッツィの料理”の解説です。料理の日本語のリチェッタと写真はP.24。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』という地方料理の本としては最高の雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。毎月日本語に翻訳している力作です。イタリア発の地方料理の情報は、昔の有名書籍が売り切れて入手困難になっている昨今ではとても貴重です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。

現在、2023年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
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スッド・グランデ・クチーナ(南伊・山・海)』

【地方料理、シリーズ】

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アルプスにはヤギのチーズもあるし、アルティジャナーレなパスタメーカーもいる。アルプスの山の上でもイタリアの真髄は定着してた。

今日は、ロンバルディアのアルプスの中にある店、クロット・ヴァルテッリ―ナのシェフ、ロベルト・ヴァルブッツィの料理を詳しく見ていきます。(CIR)で紹介した彼の料理は、“ニンジンのニョッキ、ハーブ風味”、“ポルチーニ・フリッティとマヨネーズのローズマリー風味”、“スパゲッティ、黒に...