2024年11月9日土曜日

ラビオロ・アベルトは、スパゲッティ・ボンゴレのモダンバージョンになるか。

海のパスタ、2品目は“アンコウと野菜のラビオロ・アベルト”です。日本語のリチェッタは(CIR6月号、P.21)。

ラビオロ・アベルトは、マルケージが考案した革命的パスタ。
パスタにイタリアンパセリの葉をはさんで伸ばし、レースのように美しい模様にしたのが特徴で、マルケージの唯一無二の美意識が表見されていますが、技術的には地方料理の代表的ご馳走の詰め物入りパスタ、ラビオリを、閉じない、というどこから降って湧いたのか、と、ただただ感心する素晴らしい発想。とにかく洗練された料理。家庭的な伝統料理もヌーベル・キュイジーヌになります。

伝統的なリコッタとほうれん草のラビオリ。

(CIR)のリチェッタは、8㎝角の四角いパスタでアンコウ、エビ、野菜のゴロゴロした具
をはさんで重ねた1品。乾麺ではなく、生麺と魚の具の組み合わせ。

シーフードの生パスタと言えば、エンリコ・コゼンティーノが考案したシャラティエッリscialatiello

スパゲッティはシーフードとの相性が良いパスタですが、パスタ・フレスカと魚を組み合わせるパスタは他にもあります。記事の3品めのパスタもその一つ。次回はその話。

シーフードのスパゲッティは、イタリア料理のシンボルの一つ。

(CIR)の次号はまもなく発売予定です。
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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

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(CIR) クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ2022年7月号 、まもなく発売です。 7月は夏が来た、といういよいよバカンスが始まると言う季節。 料理にも、そのわくわく感が表れています。 夏が来た、というパスタ、カラマラータ。 ネスカフェのアッフォガート ===========...