2024年2月22日木曜日

太陽に愛された地中海地域の冬は、気温と光がわずかになって、白い野菜が主役になる。人間も、寒くなると白い野菜が欲しくなる。

今日のお題は冬野菜です。
地中海にはどんな冬野菜があるのでしょうか。
カリフラワー、玉ねぎ、フィノッキオ、ポロねぎ、かぶ、大根など、
色んな野菜がありますが、ヒントは“白”です。

カリフラワーの栽培。

フィノッキオの栽培。


太陽に愛された地中海の冬は、光も気温もわずかになる厳しい季節。この間、野菜たちは地下で成長します。寒さと共に光も欠乏して、野菜たちは白くなります。トマトやピーマン、ズッキーニなどイタリア野菜の鮮やかな色は、太陽がもたらしてくれたんだと、冬になると痛感します。冬になると、地中海の食生活は一変します。野菜だけでなく、人間も生活が変わり、頑丈なものを欲し、あまり動かなくなります。そのため食物は消化しやすく、食物繊維が豊富なものが必要になります。

カリフラワーのグラティナ―ト。

今月のリチェッタにも、白い冬野菜のとても美しい料理がありました。“かぶのカルパッチョ、ミックスベリー添え”です。リチェッタは(CIR11月号P.4)。
それにしても、白いかぶの透き通りような薄切りをカルパッチョと呼び、カラフルなミックスベリーを散らして前衛的な絵画のような料理にしてしまうセンスは、すごくエレガントで高貴。ラズベリーやブルーベリーに交じってトラディツィオナーレのバルサミコ酢も垂らしてあり、ベリーと思ったらバルサミコ酢でかぶを食べるなんて体験もできます。


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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリアの月刊料理雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~11月号です。
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