2024年2月29日木曜日

イタリアの栗には、ヨーロッパ栗のマロー二、カスタ―二ェ、そして日本栗、ヨーロッパ栗と日本栗を交配させた品種の4種類ある。イタリアの栗だと思ってたら日本の栗だった、なんてことになりかねない。

『クチーナ・イタリアーナ』誌2021年11月号の“栗”の記事を訳しています。(CIR11月号P.14)に訳しきれなかった情報の追加です。
イタリアの栗の主な産地は、ピエモンテ、トスカーナ、カンパーニア、シチリア、ラツィオなど。品種はマロンmarroni、カスタ―二ェcastagne、エウロ-ジャッポネージのハイブリッド、ジャッポネージの4種類に大別されます。
マロンとカスタ―二ェは大きさで区別できます。さらに、マロンは渋皮がむきやすく、実の中に食い込んでいないのが特徴。逆にカスタ―二ェの渋皮は実に食い込んでいます。ハイブリッドはヨーロッパ栗と日本栗の交配種。日本栗は病気に強く、9月には実がつきます。
有名な品種、bouche de Betizacはヨーロッパ栗と交配させていない日本栗。小粒で8月末には出荷できるのが特徴。マロン・グラッセに適しています。

マロー二とカスタ―二ェ。

ラブーシュ・ド・べタイザック。

ピエモンテの代表的な栗、マロー二・ディ・モンドヴィmarroni di Mondovi。

モンドヴィの2020年のカーニバルの初日。


栗は調べれば調べるほど新しい情報が出てきますねー。それにしてもイタリアで日本栗が栽培されていて、交配種がたくさんあるなんて知らなかったなあ。ヨーロッパ栗と交配させていない純粋な日本栗、なんてことが誇らしげに語られてます。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリアの月刊料理雑誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
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