2023年12月27日水曜日

祝日やお祭りのパスタ、カネロニ。具はたっぷり、イタリア料理にしては珍しく、リッチさを心がけながら作るご馳走パスタ。アブルッツォのスクリッペッレはフレンチとイタリアンがミックスされた料理。

北へ南へと、今月の(CIR)のリチェッタは、飛び回ってますが、今日の料理は、きのうのパスタつながりで、シチリアのパスタ。
“シチリア風カネロニCannelloni alla siciliana”です。(CIR10月号)のリチェッタはP.10。

そもそもカネロニは、シチリア語ではcannidduniとか言うらしいですが、お祭りや祝日、日曜日のリッチな料理。

ほうれん草とリコッタのカネロニ。

ほうれん草とリコッタの具を乾麺に詰めるカネロニ。もっとリッチな具なら、牛肉とカチョカバッロなど。モダンバージョンはパスタじゃなくてクレープに詰めます。

カネロニは、パスタの分類でいうと、詰め物入りの生麺のパスタ、パスタ・リピエーナpasta ripiena。代表的な詰め物入りパスタはラビオリ。四角や三角、丸、半円形などが一般的ですが、カネロニはベースの四角い平らな生地、パスタ・リッシャを巻いて筒形にしたかなり現代的なパスタ。

ラグーを詰めたカネロニ。

クレープのカネロニ。

フランス料理の影響がパスタにまで及んでいる例の一つですが、クレープの他に、シュー生地もパスタの世界に入り込んでいます。クレープはカネロニ以外にも、細く切ってタリアテッレにしてブロードに入れたりします。アブルッツォでは、スクリッペッレscrippelle と呼んで地方料理の中にしっかり入り込んでいます。

スクリッペッレ。

ブロードによく合います。


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