料理だけでなく人間の暮らしにもフォーカスを当ているお薦め地方料理シリーズ、“グイド・トンマージのクチーナ・レジョナーレ”の『ナポリ』には、
ナポリでは、“カザティエッロcasatiello”という言葉は、persona pesante(ぽっちゃりさん)を意味する言葉としてと時々使われる。確かに、この料理は軽い料理ではない。
そしてカザティエッロのドルチェ版をパスクアの朝食に食べる習慣がある地区、バコリのカザティエッロ・ドルチェのリチェッタを紹介しています。
ナポリ料理の研究者としてイタリア人から絶大な信頼を誇るルチャーノ・ピニャタロの本、『リチェッテ・ディ・ナポリ』
には、カザティエッロには、ドルチェ、サラート、ルスティカの3種類がある、と書かれています。
グイド・トンマージの『ナポリ』では、カザティエッロの隣にトルタノがあります。
そして、ドルチェもサラートもトルタノも全部まとめて、春の訪れと断食明けを祝う復活祭の料理で、ポッチャリさんをイメージさせるらしい、とあります。
カザティエッロ・ドルチェとカザティエッロ・サラートの外見はかなり違う。
カザティエッロ・ドルチェの本場、モンテ・ディ・プロチダのカザティエッロ。↓
この地方のカザティエッロはドルチェだけ。
casatiello dolceカザティエッロ・ドルチェ
材料4人分/
天然酵母・・200g
小麦粉・・1kg
卵・・10個
砂糖・・500g
ラード・・200g
バニラビーンズ
シナモン
ストレーガ・リキュール
オレンジとレモンの皮
《アイシング》
粉糖・・350g
レモン汁・・大さじ2
卵白・・2個
各色のコンフェッティーニ
・朝に、天然酵母、卵2個、小麦粉適量をこねて締まった生地にする。
・容器に入れて布巾で覆い、2倍になるまで発酵させる。
・夜に2倍になったら卵2個と小麦粉大さじ数杯を加えてこねる。
・一晩休ませる。
・翌朝、卵2個、小麦粉適量を加えてこね、腰のある生地にする。
・1日休ませる。
・最後の卵、砂糖、ラード、スパイスを加えてニーダーなどでよくこねる。
・直径20cm、 高さ15cmのエンゼル型にバターを塗って小麦粉をまぶし、生地を入れて最低一晩発酵させる。
・生地が型一杯に膨らんだら180℃のオーブンで最低1時間30分焼く。
・串を刺して中まで火が通っているかチェックする。
・アイシングを作る。卵白をホイップしながら粉糖とレモン汁を加えて艶のあるアイシングにする。
・カザティエッロの表面にかけてコンフェティーニで飾る。
モンテ・ディ・プロチダのカザティエッロコンクール↓
アイシング次第でかなり違う。
それにてもこんなに面倒なドルチェだったとは。
ルスティカは明日。
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