きょうの料理はカンパーニアの“ピニャート・マリタートPignato maritato”。
「総合解説」2019年3/4月号P.24です。
写真が楽しいナポリ料理の本、“グイド・トンマージ・クチーナ・レジョナーレ”シリーズの『ナポリ』によると、
マンジャマッケローニ(マカロニ喰い)と呼ばれてからかわれる前はマンジャフォーリエ(葉っぱ喰い)と呼ばれていたカンパーニア人が好きそうな、青菜と野草がたっぷり入る料理です。
この多様さと手順の複雑さのせいで作る人が減った料理ですが、美味しいものを作るのに絶対手は抜かないナポリ人の根性がよく分かる料理。
こちらのサイトによると、カンパーニアの田舎のトラットリアでは、日曜日のご馳走として人気の料理で、“ミネストラ・マリタータminestra maritata”いう肉と野草などの野菜をたっぷり使うスープがそのルーツ。
肉は豚肉が主体で、鶏肉も入りますが、元々は残り物で作りました。
クリスマスや復活祭に欠かせない伝統料理でもあります。
ナポリの隣のアベッリーノに住む作家で有力者が広めた料理のよう。
ある意味で、カンパーニアの代表的ご馳走。
下の動画は長さ30分の大力作。田舎の農家でないと作れないような、クリスマス向けのご馳走。材料揃えるだけでもかなり出費したのでは。
材料/
豚の肩肉
サルシッチェ
豚ももの皮付き骨
豚スペアリブ
豚リブロース
豚モモの皮
唐辛子入りのサラメ・ナポレターノ
牛肩バラ
牛すね肉
雌鶏
生唐辛子
ラルド
赤にんにく
玉ねぎ、にんじん、イタリアンパセリ、セロリ
スカローラ、エンダイブ、フリアリエッリ、サボイキャベツ、チコーリア、プンタレッレ、ビエタ、カーボロ・ネロ
黒粒こしょう
・大鍋に肉と香味野菜を入れて最低2時間ゆでてブロードを取る。
ざく切りにした野菜を加える。
材料さえ揃えれば、あとは煮るだけ、という料理。
詳しいリチェッタは「総合解説」2019年3/4月号P.24です。
「総合解説」
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