2023年1月17日火曜日

ラディッキオ・ロッソはラテンとゲルマン魂が合作で生み出した傑作野菜かも・・・。

今日はラディッキオ・ロッソ・ディ・トレビーゾradicchio rosso di Trevisoの話。
その名前が語っている通り、トレビーゾ(ヴェネト)の名産品です。
別名スパドーネspadone、または冬の花“fiore d'inverno/フィオーレ・ディンベルノ”。
チコーリアの一種です。
ほろ苦さがあるしゃきっとした白い葉に深い赤色の筋が入った野菜で、プレコーチェprecoceとタルディーボtardivoの2種類があります。

ラディッキオ・ロッソ・プレコーチェ。

誕生の経緯は謎ですが、複雑で手間をかけた方法で創り出したのはベルギーからこの地にやってきた人物。それをロンバルディアから移り住んだ農学者が完成させた、という説が信じられています。ベルギーと言えばチコリの軟白栽培の本場。

ベルギーチコリの軟白栽培。チコリは根を育てるんですね。

出荷直前のラディッキオ・ロッソ・タルディーボ。

ヴェネトの気温が低くて雨が多い環境が、ラディッキオによく合いました。
この環境はトレビーゾ独特のもので、他の場所ではうまく育ちません。
その栽培は、まず、前年の株を畑に植えて育て、花が咲いたら刈り取って干し、種を取ります。
7月に畑に種を蒔き、灌漑設備を作ります。2週間ほどすると発芽するので間引きをして育てます。収穫したら束ねて11~15℃の流水に浸して新しい芽を出させます。
外側の葉を取り除いて中心の赤い筋が入った白い葉だけにして出荷します。
正直言って、何をしようとしているのか、何になるのかが分からないので、栽培方法の翻訳はリチェッタの翻訳より難しかったです。
ラディッキオ・ロッソの栽培。

チコリの畑 畝の角がびちっと直角なのが、ゲルマン魂を感じさせます。

シチリアのラディッキオ・ロッソ。


ラディッキオ・バリエガート・ディ・カステルフランコ。




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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
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