2022年1月8日土曜日

マッケロンチーニ・ディ・カンポフィローネを細く作れるのがこの町の嫁の条件。つまり器用でたくましい。

今日のお題は、“マッケロンチーニ・ディ・カンポフィローネMaccheroncini di Campofilone”です。

カンポフィローネはマルケ州フェルモ県の町。

マッケロンチーニの話の時以外は、その存在を全く忘れている穏やかな町の名物パスタです。
昔は、このパスタをいかに細く作れるかが、優秀な嫁の判断基準でした。小麦粉1㎏に卵を10個使うこのパスタ。この配合でパスタを打つには腕力も必要でした。
水を加えない固い、細いパスタで、乾燥させた後(30~35℃で24~36時間)は、よく保存することができました。
マッケロンチーニ・ディ・カンポフィローネの作り方、№1

マッケロンチーニ・ディ・カンポフィローネの作り方、№2

カンポフィローネの中心広場に店を持つ老舗のパスタ店、スピノージは、このパスタの商品化に成功し、それ以来、マッケロンチーニのプロモーションに一族を挙げて取り組んでいます。


ソースをよく吸うパスタなので、合うのはたっぷりのジューシーなソース。普通はパスタの上にソースをかけますが、このパスタはラグーの上に盛り付けて上にもラグーをかけます。(CIR)ではマルケ風ラグーのリチェッタを訳しましたが、肉のラグーが定番です。



次回はマルケ風ラグーの話でも。


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