2022年12月15日木曜日

パンチェッタとグアンチャーレ。イタリアを代表する人気パスタとサルーミの産地で大地震の被害を受けたノルチャとアマトリーチェは、今は共に復活のシンボル。

考えてみれば、豚肉の加工専門の職人、ノルチーノというのは、すごい特殊技能の持ち主ですよね。ウンブリアのノルチャという町が語源で、この町は、いわばノルチーノの里。
名物を求めて観光客も大勢やってくる美しい町です。
ノルチャ

パンチェッタを料理に使う時の基本は、ソッフリットに加えること。スライスしたパンチェッタを包丁で細かく叩き、EVオリーブオイルで溶かすように炒めます。脂が溶けたら玉ねぎのみじん切りを加えてしんなり炒めます。ミネストローネなどに最適で、各種のパスタソースのベースです。
パンチェッタのソッフリット

ズッキーニとパンチェッタのパスタ

このタイプのパスタで有名なのが、アマトリチャーナ。
ローマのシンボルのような料理です。

アマトリチャーナは、アマトリーチェの羊飼いが考え出したと言われています。
アマトリチャーナはアブルッツォからローマに編入された村。
さらにパスタ、パンチェッタ、ポモドーロ、ペペロンチーノ、ペコリーノという5つのPの料理と呼ばれますが、トマトと唐辛子は、新大陸が発見されるまでは存在しなかった食材でした。さらにパンチェッタではなく、頬肉から作るグアンチャーレを使うのがオリジナルのアマトリチャーナ。
グアンチャーレとパンチェッタの違い。

ノルチャのグアンチャーレ

ローマでアマトリチャーナが有名な店と言えば、リストランテ・ラ・マトリチャーナ。

この店のオーナーシェフは、グアンチャーレは赤身も脂身もパンチェッタより締まっているので風味が強い、トマトはフレッシュよりパッサータのほうがパスタによく絡む、と語ってます。

アマトリーチェにも近く、食文化も深く結びついていたノルチャは、2016年のイタリア中部地震の震源地となり、アマトリーチェ共々大被害を被りました。
現在では、ノルチャのグアンチャーレを使ったアマトリチャーナが復興のシンボル。
下の動画は5年前のもの。



=====================================
イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)
[creapasso.comへ戻る]
===================================


0 件のコメント:

ズッパ・ディ・ヴァルペッリ―ネは、厳しい気候、痩せた土地、物量が困難な高山地方のご馳走。ズッパの語源はドイツ語の濡らしたパン。

コンテンポラリーな地方料理というテーマで、イタリア各州の名物料理を紹介しています。 このところ、ヴァッレ・ダオスタの料理を取り上げていますが、このイタリアで一番小さな州の料理の話をするなら、まずフォンティーナのことを理解するのが大前提、という訳で、イタリアを代表するチーズの話をし...