今日の料理は“トマトのグラティナーティ”。別名、トマトのリピエーノとも呼ばれる入門編のイタリア料理です。
Pomodori gratinati al forno/ トマトのグラティナーティ
・イタリアンパセリの葉を茎から外してみじん切りにする。
・トマト(動画では軽い酸味が欲しいので完熟でないトマトを選んでいる)のへたを取って半分に切り、格子状の切り込みを入れる。
・オーブンシート(トマトから水分がたくさん出るので油は引かない)を敷いた天板にトマトを並べる。
・イタリアンパセリと赤にんにく1かけをみじん切りにする。唐辛子1本のみじん切り、パン粉、ドライエストラゴン小さじ1を加えてよく混ぜる。
・各トマトに油少々をかけて塩をし、その上に香草パン粉をのせる。再び油と塩をかけ、150~160℃で約1時間焼く。
・皿に盛り付けて油をまわしかける。
トマトとパン粉のシンプルな料理なので、今回も食材の選び方がポイント。今月の(CIR)のリチェッタは(P.7)、パン粉がピスタチオ入りなのでシチリア風かと思いきや、コラトゥーラで知られるチェターラのアンチョビのオイル漬け入りで、カンパーニアの名物食材も入っています。
上の動画ではパン粉は田舎パンから造っているようです。
チェターラはティレニア海のアンチョビの故郷と呼ばれている場所で、別名青い真珠とも呼ばれています。アドリア海のアンチョビより脂が少なく、水揚げ後すぐにすべて手作業で加工されるアルティジャナーレな製品。アマルフィ海岸のアンチョビです。
リチェッタでは、アンチョビはオイルで溶かし、ピスタチオはオイル少々と一緒にすり潰してクリームにしてからパン粉に加えます。
次回はシチリアのイワシ料理です。
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イタリアの料理月刊誌の日本語解説『(CIRクチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)』
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