『ルフィーノのトスカーナ』は、一つの地方を代表するワインメーカーが、そのプライドをかけて作る料理書の素晴らしさを認識するような、お金と手間をかけて作られた素晴らしい本でした。
この本に出会って以来、ワインメーカーの本への期待度は大幅にアップしました。
クレアパッソでは、もう1冊、シチリアのワイナリー、プラネタの本も販売しています。
これもいい本です。
対象はシチリア全島と広いので、
この時期のシチリアはどこがいいかなあ・・・、と探してみたら、「総合解説」2016年4月号に、
春のエトナ山麓は、白い斜面をアーモンドの木や花のついたオレンジの木が彩る。ピスタチオの赤、ジュニパーの金色、オリーブの銀、トキワガシや乳香樹、松の実の香り、そして整然と並ぶぶどうの木が、火山を囲む町や村の間を埋めている。シチリアの大きな太陽の熱は、シチリアに豊かな実りとエネルギーをもたらす、・・・
というエトナ山を形容する魅力的な文章が。
そう言えば、エトナのワインはヨーロッパで最もトレンディーと言われたこともありました。
エトナ山はヨーロッパで最も高い活火山で、マスコミは頻繁な噴火のたびに不安を煽りますが、地元の人にとってこの山は優しい巨人、というか女性名詞なので、豊かな恵をもたらしてくれる偉大な母として親しまれています。
エトナ山は標高3350m。
富士山級の山が噴火なんて、怖すぎる・・・。
2021年2月中旬から噴火が続くエトナ山。
3月12日の動画です。やっぱり噴火は怖い。
満開のアーモンドの花を見たかったのに、街中火山灰で真っ黒になってます。
エトナの麓の最大の街は、カターニア。
街のシンボルのドゥオモ広場の像は、エトナ山の溶岩でできています。
シチリアで小型の像の骨が見つかったことから、20万年前のシチリアには像がいたと考えられている。
プラネタのワイン畑はシチリアの5箇所にあります。
そのうちの一つはエトナ山麓にもあります。土壌はミネラルが豊富で火山性の黒い砂地。
エトナワインはシチリアで最初にDOCになったワインの一つですが、ぶどう品種は知名度の低い古い土着品種が主体。
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