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2016年8月29日月曜日

アマトリーチェの地震

今日は久しぶりのイタリア便りです。
segnalibroさんは引っ越し直後で慌ただしい中、状況を知りたいという無理なリクエストに応えて、今回の地震のことを伝えてくれました。
それではお願いします。


こんにちは。ミラノ近郊からヴェネト州の山奥にお引越しを敢行したsegnalibroです。

日本でも大きく報道されているように、8月24日未明に起きたイタリア中部地震。
アマトリーチェの町では、週末に町の名物であるスパゲッティ アマトリチャーナ祭りが控えていたこともあり、通常より多くの人が滞在していたそうです。
そのため、290人以上の方が亡くなり、町は壊滅的なダメージを受けました。
私がいるところは震源から600kmほど離れているので、全く揺れはありませんでしたが、TV等では現地の様子が絶え間なく放送されており、心が痛みます。

アマトリチャーナを食べてアマトリーチェに義援金を送ろうという運動が、日本のイタリア料理店でも広がっていると聞きました。
①②

既にご存知の方も多いと思いますが、イタリア赤十字社では海外からの義援金も受付けており、ペイパルでの決済が可能です。

イタリアの携帯電話からは、災害時に大活躍する政府組織Protezione Civile(災害防災救助隊)を通じて、SMSで€2の募金が可能です。

③

山に越して来て最初にしなければならなかったことは、家族全員の電話番号を市役所に登録することでした。
これは、ここに住む者に義務付けられているそうで、雪崩や土砂崩れなどの前兆があった場合には、州のProtezione CivileからSMSが一斉送信されます。
実際、ほぼ毎週のようにSMSを受信していますが、備えあれば憂いなし。
幹線道路が土砂崩れで毎月のように封鎖されても、関係機関の活躍のおかげで、いつも数時間で元通り。とっても頼りになります。

アマトリーチェの市役所も、義援金の受付口座を開設しています。

④
⑤

お借りした上記2枚の写真は、アマトリーチェの小学校です。
2009年、ここから50km程しか離れていないラクイラで大きな地震が起きました。
この小学校はその3年後、ラッツィオ州が50万ユーロ、市が10万ユーロを負担して2012年9月に完成したものですが、今回の地震で壊滅的に崩れてしまい、耐震建築はどうなっているのかと論争の的になっています。

過去に大きな地震を経験したイタリアの町が、現在どうなっているのかというTVの特集番組を見ましたが、1980年11月マグニチュード6.9の地震に見舞われたカンパニア州イルピニア地方の人々が、35年以上経っても町の復興は終わっていない、と政治家に訴えていたりして、さすがイタリア、を実感します。

天災の事例ではありませんが、第二次世界大戦でアメリカ軍の空爆により町を徹底的に破壊されたフランクフルトの人々が、真っ先に復興を志したのが、彼らの心のよりどころであるゲーテハウスだった、というお話を聞いたことがあります。 使える瓦礫は出来るだけ使い、出来るだけ元あった姿になるよう、再建したそうです。 名物パスタ、アマトリチャーナで広く名を知られたアマトリーチェの町が、イタリアにおける地震からの復興モデルになることを心から祈って、私もわずかながら募金をしようと思います。


segnalibroさん、ありがとう。
ピッツァ・アマトリチャーナは盲点でしたよー。
ピッツァ業界も協力できますね。
イタリアの防災システムも、意外としっかりしているんですね。

アマトリチャーナは、アマトリーチェの農家のおかみさんが、町まで行商に出ながら広めたという歴史があります。

震災直後は、もう終わりだというセンチメンタルな感情ばかりが伝わってきましたが、持ち前の行動力と粘り強さ、そして世界中の人に愛されるアマトリチャーナのパスタやピッツァがあるんだから、あきらめないでほしいなあ。

日本のレストランでも、それぞれができる方法で、何らかの支援ができたら素晴らしいですね。


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2013年11月25日月曜日

幸せな日なので

突然ですが、大切な知人に赤ちゃんが誕生したんです。
もう大感激。
おめでとう。
君は、銀の匙くわえて生まれてきたよー。


アウグーリ!




すべての新ママに捧げます。
 ↓



君が生まれてきたおかげで、おばちゃんは、今日は朝からとっても幸せです。

そうだ、今日は仕事しない日にしよっと。


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2012年6月4日月曜日

ピノキオのガンベロ・ロッソ

ピノキオの話、続きです。
それでは、オステリーア・ガンベロ・ロッソが舞台となるくだりを、実写版のTVドラマからどうぞ。
02:45あたりからです。
初回放送は1972年ですが、イタリア人はみんな観たという人気ドラマだったそう。

狐は「軽く何かつまんで一休みしてから、夜中に奇跡が原(金貨を埋めると金貨が生る木が育つという場所)に出発しよう」と、ピノキオを誘います。
そして猫は「お腹の具合が悪くて食欲がないから軽いのがいいなあ」と言いながら頼んだのが、
トマトソースをかけたヒメジのリヴォルノ風、野兎のサルミ煮、トリッパ・アッラ・パルミジャーナが数人前。
次にダイエット中という狐が頼んだのが、野兎料理。付け合せは若鶏と一番鶏、その後にヤマウズラの串焼きとうさぎ。
さらにはこの店で一番上等のワイン。
これがドラマ版で猫と狐が注文したもの。

大分原作に忠実です。
原作では、猫はヒメジのトマトソース煮を35尾、トリッパ・アッラ・パルミジャーナは4人前だけど味が薄そうだから、ソースは3倍で、バターとおろしチーズも添えて、と注文。

狐はシンプルに野兎の煮込みと太らせた若鶏と一番鶏の軽い付け合わせ、その後で口直しにヤマウズラ、やまうずら、うさぎ、カエル、トカゲ、ぶどうの“チブレイーノ”。
チブレオではなく、“小さな”チブレオと言うところが、感じ悪さ100万倍ですね。
チブレオは鶏の内臓やとさかのフリカッセなので、かなり気持ち悪い料理ですよ、これ。

このころになるとピノキオの顔は大分たくましくなっているのですが、
金貨を机の上に広げて、自分のために頼んだ物が、くるみ2個とパンをひときれ!
もう、狐と猫の野郎を殴りに行きたい。

案の定、ピノキオが目を覚ますと狐と猫は一銭も払わずにピノキオを置き去りに。
しかもあろうことか後を追ってきたピノキオを脅して追剥行為。
この後は、縛り首になったり、牢屋に入れられたり、空腹のあまり畑のぶどうをつまみ喰いして罠にかかったり、海に出たおじいさんを助けようとと巨大フカと戦ったりと、まるでイタリア版ルフィーみたいな冒険ぶり。
というか、登場人物が全員極悪人のくずという点で、ワンピースよりもっと過酷な環境。
子供を無垢で可愛い天使ではなく、わがままで手におえない悪がきとして描くピノキオは、より現実的で、奥が深い。
善と悪という単純な構造でもなく、必ずしも善が勝つとは限らないので、ひえ~この先、どうなるのお、と思いながら、続きが知りたくて、結局、実写版ドラマを全部見ちゃいました。
役者たちの演技が素晴らしい。
悪人たちも、生きていくために必死なんですよ。
残酷なだけの話じゃなかった。
衣装もおしゃれ。
かて日本でもdvdが販売されていたようなので、中古品なら売ってるかも。

続きはこちら

次こそは料理の話です。


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2012年5月21日月曜日

北イタリアの地震

金環日食、ご覧になりましたか?
今回の日食は、中国からアメリカにかけの太平洋側でしか観測できないので、ヨーロッパは圏外。
しかもイタリアでは、ボローニャなど北イタリアで大きな地震が相次ぎ、今も余震が続いているようなので、それどころではなかった人も多いのでは。

20 maggio 2012 - Il terremoto in Emilia Romagna

地震で崩壊した建物。
レンガ作りの古い家で地震は怖いですね。
地震が発生したのは5月20日、日曜の早朝の4時過ぎ、マグニチュード6。
震源地はボローニャの北36km。
ミラノでも揺れを感じたそうです。



20 maggio 2012, terremoto in Emilia Romagna

時計塔が無残な姿に。


20 maggio 2012, terremoto in Emilia Romagna

屋外へ避難した人々。


↓地震の被害を伝えるニュース。



↓レンガの街は日本とは違う怖さが。



被害にあわれた皆様には心よりお見舞い申しげます。
早く余震が収まるといいですね。




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2011年3月24日木曜日

ヨウ素

新物オリーブオイルの話の途中ですが、今日はちょっと別の話題。

ここ数日、ヨウ素という言葉を頻繁に耳にします。
ヨウ素を配布したとか、放射性ヨウ素が検出されたとか。

こちらのサイトによると、

 放射性ヨウ素が大気中に放出されるような事故が起きた時に備え、ヨウ素剤(ヨウ化カリウム)が準備されています。
甲状腺を放射性でないヨウ素で満たしておけば、放射性ヨウ素の甲状腺への移行を阻止できるという訳です。


とあります。

昨日テレビで専門家が、日本人は海藻などからヨウ素をたっぷり摂取しているので、チェルノブイリの時の被災者より新たなヨウ素が吸収されにくい、と話していました。

上記のサイトにも、

放射性ヨウ素は呼吸や食べ物を通じて体内に入り、血中に移行します。血中に入ったヨウ素の10~30%は甲状腺に蓄積されますが、その割合は、放射性でないヨウ素の摂取量に左右されます。
通常人体には15~20mgのヨウ素が含まれていて、その70~80%は甲状腺に存在しています。甲状腺では蛋白質と結合し、甲状腺ホルモンとして生理的に重要な働きを担っています。
ヨウ素の必要量は成人で1日当たり100~200μg程度と言われています。

大陸の内部や海産物摂取量の少ないところでは、ヨウ素欠乏症による障害が起きますが、日本は四面海に囲まれ、海から陸地に向けてヨウ素が運ばれていることもあり、土壌中にヨウ素が多量に含まれています。
そのため、農作物から必要な量のヨウ素を摂ることができます。
その上ヨウ素を多量に含むコンブ等の海藻やその他の海産物を摂取していますので、日本人の場合、血中から甲状腺に移行する放射性ヨウ素の割合は欧米人に比べて低くなります。


とあります。


以前、このブログでもヨウ素について書いたことがあります。

こちらのページです。

この時は、イタリアを含む外国には、ヨウ素入り塩というのがあるんですよ、という話題でした。

日本ではヨウ素入り塩の販売は禁止されているので、国内で目にすることはありませんよね。
海に囲まれたイタリアでもヨウ素入りの塩が販売されているということは、日本人の場合、海藻などから摂取する量が多いということなのでしょうか。

ヨウ素は、実は日本人には身近な栄養素だったんですねえ。
日頃から自然と摂取していたことも、言われるまで気がつかなかったですね。
さらに、日本ではヨウ素を食品に添加することが認められていないなんて、自分で書いておきながら忘れていました。
海藻がこんな風に役にたつこともあるんだなあ。
ただ、摂りすぎると害になることもあるそうなので、過剰反応は禁物ですね。



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2011年3月14日月曜日

みなさま、ご無事でしょうか

今回の大地震、あふれる報道を見ているとほんとうに辛くなります。
被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。


地震のニュースはイタリアでも詳しく報道されているようです。

日本の地震を伝えるイタリアのマスメデイア。





地震の犠牲者と被災者のために祈りを捧げるローマ法王。





これまでどんなに平和で幸せな暮らしの中にいたか、失ってみて初めて気づくものですね。
周囲からの励ましは、どんなにささいなことでも心強いもの。
横浜の私も、停電でぐったりしていた時に、友人がランタンとお弁当を届けに来てくれて、ありがたくて胸が熱くなりました。
一日でも早く元の生活に戻れるように、ここが踏ん張りどころですね。


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2010年10月25日月曜日

イタリアのハロウィン

今日はハロウィンの話。

ハロウィンて、アメリカのお祭り?
なんでも、元を正せばヨーロッパが起源で、そもそもは、キリスト教の諸聖人の日(万聖節)の前夜祭なんだそうです。

諸聖人の日は、諸聖人を祝う日で、11月1日。
イタリアでは祝日です。

翌、11月2日は、「il giorno dei morti」、死者の日。
この日は祝日ではありませんが、菊の花を持って墓参りをします。
そのため、午後は休みにするオフィスも少なくありません。

ルーツはキリスト教のイベントでも、ハロウィン自体は、イタリアにはあまり所縁のない行事ですよね。

ところが、ここ数年で、ハロウィンはイタリアにぐんぐん浸透しているのだそうです。
いっそ10月31日を祝日にして、連休に、という声もあります。


ハロウィンはイタリアでも“ハロウィン”。
アンコーナ県のコリナルドという、人口5000人あまりの町は、ハロウィンのイベントで有名。
毎年今頃は、盛り上がってます。






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2010年2月1日月曜日

イタリアンな広告

今日はイタリアの広告の話。

久々に見つけましたよー。
奥様向け、フェロモン広告!

イタリアの料理雑誌は、日本のものと比べてかなりお堅い内容です。
でも時々、料理の写真の間にドキッとするようなセクシー系広告が混ざっているんですねー。
しかも、女性をターゲットにしているせいか、無駄なまでの超イケメンが、お色気(?)ムンムンで迫ってくるんです。
さすがは美しいもの大好きなラテン系民族!


今回見つけた(釣られた?)のは、これ!





これ、まずイケメンに目が行きますよね。
うっとりと目を閉じるいい男を鑑賞した後で、さて、これは何の宣伝?
そして右のほうに目をやると・・・。
チーズ・・・。
いい男とチーズの関係がイマイチ分からなくて、もう一度イケメンを見る・・・。
ここでイケメンが、肩の上にまな板をのせるという不自然な格好をしていることにはっと気づく。
あれっ、ひょっとしてバイオリンを弾いてる?
いや違う。
肩の上でチーズを切ってる・・・。

って、これ、笑うとこだったの?
なんでチーズを売るのに、この設定?


イケメンがコメディアンに見えてきたところで、一番上の影が薄い宣伝文句を読んでみると・・・

「モンタジオチーズとマニアーゴの高級ナイフ」
「完璧な協調」


・・・・・。

なんと、チーズとナイフのコラボ広告!
いやー一本取られました。
この強引な設定に、そんな意味があったなんて。

写真の下にあった細かい文句を読んでみると、伝統と芸術の文字が・・・。
大真面目だったんですね。


こちらがモンタジオとマニアーゴのナイフのセット。

よーく見ると、パッケージにこの写真が
イタリアの奥様たちは、これを持って歩いても恥ずかしくないのか!


ご参考までに、こちらはモンタジオ管理組合のhp。
そしてこちらはマニアーゴナイフ製造業組合のhp。

どちらもフリウリにあります。
マニアーゴは刃物産業の町。



おまけ。
前のブログで紹介した初代フォロモン広告。
ツナの広告なんですよ、これが。






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2009年4月7日火曜日

イタリア中部、アブルッツォ(ラクイラ)の地震

イタリア中部で4月6日午前3時32分(日本時間6日10時32分)に発生した地震は、時間が経つにつれて被害の大きさが明らかになってきました。
震源地はラクイラから10kmほどの地点。
揺れはロマーニャ地方からナポリまで、中南部全域に及びました。
4月7日付のコッリエーレ・デッラ・セーラによると、亡くなった人は150人以上、行方不明約250人、少なくとも7万人が家に戻れずに避難しているそうです。
翌日も余震が続いています。






ラクイラ





全ての人が一刻も早く救出されますように。



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2009年3月9日月曜日

イタリアの歴史をマンガで知る?

まずはクレアパッソからのお知らせ。
次の配本の発送は3月14日の予定です。
遅くなってしまって申し訳ありませ~ん!


さて、今日はちょっと趣を変えて、イタリアの歴史の話。

歴史と聞いて興味が無くなってしまったそこのあなた、まあちょっと待ってください。
確かに歴史の話なんですが、実は今、アニメやマンガの世界で、イタリアの歴史を取り上げたマンガが、ちょっとした話題になっているんですよ。

そのマンガは「Axis powers ヘタリア」。

作者はニューヨークのデザイン大に通う23歳の日本人男性、日丸屋秀和さん。
この人が自身のサイトに掲載しているマンガが発信源で、今では本やアニメにもなっています。
日本だけでなく、世界中にファンがいます。

“ヘタリア”とは、「へたれなイタリア軍」という意味でweb上で使われていた言葉なんだそうです。
どんなマンガかというと、世界の様々な国を擬人化して可愛いキャラクターにし、実際の歴史をネタにしながら展開するコメディー。

確かにおこちゃま向けではありますが、だからと言ってあまり馬鹿にはできませんよー。
神聖ローマ帝国、イタリア戦争、オーストリア=ハンガリー帝国、第二次大戦、そんな時代がこのマンガの舞台なんです!
マンガやアニメでここまでイタリア史を取り上げるなんて、本当に日本のおたく文化って半端じゃない!


ヘタリアの登場人物はこんな国々

マンガはこちらのサイトで読むことができます。
こちらが本家。

アニメはこちらのサイトで配信されています。

第1話
(注!もしあなたがイタリア人なら、広い心で観てください。たわいもない子供向けのアニメです。作者はイタリアのことが好きだからこれを描いたはずです。でも、プライドの高い人は観ない方がいいかもしれません。)


イタリア料理の話をする時は、あなたがイタリアの歴史をある程度知っている、ということが大前提。

例えば以前にストゥルーデルの話をしましたが、このドルチェがイタリアの地方料理になったのは、かつて北イタリアが、オーストリア=ハンガリー帝国の支配を受けていたということが大きな理由の一つでした。
ミラノ風コトレッタの話をした時は、オーストリアのラデツキー将軍がロンバルド=ヴェネト王国の司令官としてミラノに赴任した、という話もしましたねえ。

こういう話をする時に、本当はイタリアの歴史をもっと詳しく説明したいのですが、そうすると複雑すぎて、料理の話より長くなってしまいます。

地方料理の話を書く時は、本で歴史を確認することがよくあります。
実はそっちを調べている時間の方が長かったりするんです。

カダイフという中東系の麺の話を書いた時も、プーリアとイスラエルの歴史的なつながりを知るためにあれこれ調べました。
でも実際の文章になったのは、

「パレスチナは、かつてヨーロッパから十字軍が渡ってエルサレム王国を築いた地。
その十字軍の中継地となったのがプーリアでした。」
の2行。

あーん、もっと説明したいこといっぱいあるんだけどなあ。

そんなジレンマを、ヘタリアは少し癒してくれます。
このマンガを見て、イタリアの歴史に興味を持つ子供たちもいるんだろうなあ・・・。
まあ女の子たちは、歴史どうこうよりもキャラの可愛さに夢中になるようですが。


もちろん、ヘタリアはあくまでギャグ漫画で、歴史を忠実に伝えている訳ではありません。
だからこれを観てイタリア史が分かるとも思わないし、ある程度イタリアの歴史を知らないと面白くありません。
イタリアの擬人化にしても、ちょっと違うよなあ、と激しく思いますが、まあパロディーとはそういうもの。
ただイタリア人の中には、残念ながらここらへんのジョークが理解できなくて不快に思う人もいるようです。
つまり万人向けではない、ということでしょうか。
でも、ヘタリアを観ていると、「世界はみんな仲良くしようよ」、という作者の思いもほんわかと伝わってきます。

ヘタリアは第二次世界大戦を主に描いているので、イタリアだけでなく様々な国が主役として登場します。
そのためか、web上では世界中のファンがヘタリアについて熱く語り合っています。
イタリアの歴史をもっと勉強する気になった、と言う心の広いイタリアの子もいますよ。
歴史を知りたい、と思うきっかけは人それぞれ。
こんなマンガから入ったっていいじゃないですか。
それに、イタリアの歴史を知るとイタリア料理が2倍面白くなる!


おまけ
ヘタリアのコスプレが大受け


おまけその2
ヨーロッパの某国の人が悪のりしました。
イタリアのみなさん、ごめんなさい。
でも、みんな好きなんです。
「パスタあ~!!!!」



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2008年7月17日木曜日

テレビでサッカー観戦するイタリア人

『ラ・クチーナ・イタリアーナ』6月号に、“テレビを見ながらつまむ料理”、という特集があります。
ふーん、ソファーでくつろぎながら、映画でも観るっていう設定かな、なんて思ったら、違いました。

「テレビでサッカー観戦しながらつまむ料理」、でした。

言われてみれば、当然だ。
これはイタリアの雑誌だもんね。
しかも、2006年の6月号なので、あの、ワールドカップ、ドイツ大会の真っ最中。
イタリア中が、テレビの前に釘付けだった時ですね。


普段、イタリア人はどんな風にテレビでサッカー観戦するのか、ちょっと覗いてみました。


まずは、お上品な人たちの様子。
セリエAの、ローマ対カリアリ戦でのローマサポーター。
画面から、1秒たりとも目を離しません。






そして次は、下町バージョン。
ナポリ対ジェノアの試合をナポリ人が集まって観ると、こうなる。
セリエA昇格を決めた時のようですね。






点が入るとこうなる。






何かを食べたり飲んだりする暇、ないですね。

そして最後はちょっと懐かしい、2006年、ワールドカップで優勝したアッズーリを讃える動画。
愛情がこもってます。






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関連誌;『ラ・クチーナ・イタリアーナ』2006年6月号(クレアパッソで販売中)
“イタリア版TVディナー”のリチェッタは、「リチェッタ/ラ・クチーナ・イタリアーナ」に載っています。


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イタリアの新しいマスター・オブ・ワインが選ぶコンテンポラリーな赤ワイン。

イタリアの新しいマスター・オブ・ワイン、アンドレア・ロナルディが提案するPinosophyの概念。イタリアの食の分野のカリスマたちは、深い哲学への造詣がある人が多く、言ってることの意味が分かるまで、かなり苦労します。マスター・オブ・ワインも例外ではありません。なので、それなりにか...