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2020年3月23日月曜日

イタリア近況その2

毎日毎日、ぎょっとするようなニュースばかり伝わってきて、イタリアで今生活している人たちは、どうしているのかなあ、と気になっておりました。
そんな折、うちの凄腕スタッフが、近況を教えてくれました。
イタリアで修行中の方々のご家族に届くといいなあ。

「日本では、悲惨なイタリア報道ばかりが目に入ってくるようで、頑張ってるイタリアも報道してくれたらいいのに、と思っています。」
「私の住むヴェネト州は、まだなんとか持ち堪えているようです。
近隣には大きな公立病院が2つありますが、一昨日、そのうち1つがコロナ様専用になりました。 
お隣のロンバルディア州は、ベルガモ県やブレーシア県など一部の地域がかなり深刻で、ミラノ県の感染者数も増加中です。
イタリアは20の州に分かれていますが、人口の1/6がロンバルディア州に集中しており、3/21までの死者約5000人のうち、3000人がロンバルディア州の方々です。
商業の盛んなロンバルディア州には各地に見本市会場があり、そこを臨時病院として使う準備が進められています。
3月初め、移動制限が発表される直前に、仏ニースにお逃げになったベルルスコーニ元首相は、汚名挽回すべく?ミラノ見本市会場臨時病院の費用として、1千万ユーロの寄付を発表しました。
しかし、即座にエッセルンガやMoncler、Lavazzaや財閥Agnelli家も1千万ユーロの寄付を発表したので、霞んでしまい、本当に愛すべきこの国の人々は話題に事欠かない、と実感しました。 
さて、これらの臨時病院では、医療従事者の食事が必要となるわけですが、ミラノではカルロクラッコ氏がボランティアでシェフを務めています。
ニュースはこちら

ベルガモでは、DaVittorioのエンリコ氏が立ち上がっており、1日500人計1500食分の食材が足りない為、支援を求めています。(こちら)


なんの技術も持たない私が出来るのは、ただひたすら家に閉じこもる事だけ。
まだゴールが見えない北イタリアですが、ひとりひとりが出来ることをするのみです。

ほんとそうだね。





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2020年3月10日火曜日

復活祭のピッツァ・アル・フォルマッジョ+イタリア便り

前回紹介したゴリツィアのピンツァpinzaですが、これは復活祭の朝食の伝統的な食べ物の1つ。
ピンツァ

小麦粉、砂糖、卵、バター、牛乳をこねて一晩発酵させ、翌日、再びこねてクープを入れ、ワッフルシュガーを散らして焼きます。
今月の「総合解説」では、ウンブリアの“トルタ・アル・フォルマッジョtorta al formaggio、を取り上げていますが、これも復活祭用に作る料理です。
トルタといっても、別名ピッツァ・アル・フォルマッジョpizza al formaggioとも呼ばれる、パンのようなケーキ。

トルタ・アル・フォルマッジョ

実は以前、イタリアに嫁いだ方から、手作りのトルタ・アル・フォルマッジョを、帰省のお土産としていただいたこととがありました。
その時は、この料理にどんな背景があって、どうやって作るのか何も知らずに、無邪気にパクパク食べてしまいました。
数十年後の今も覚えていますが、素朴な外見と大きさに似合わず、衝撃的な美味しさでした。
こんなにもワインに合うケーキ、食べたことない!!
とにかく美味しくて、それ以来、ウンブリア料理をまじリスペクトしているのでした。

で、今月の「総合解説」を訳しながら、私は、背景を何も知らずに食べてしまったことを大いに後悔したのです。
このことを知っていたら、あの時の10倍感謝したのに。
上の動画でもわかるようにリッチな発酵生地なので、とにかく手間がかかるのです。
それにしてもここまで大変だとは。
あの大きさだから材料も多量だろうとは思いましたが、家族の伝統もたっぷり込められていたのですね。

そもそも、ピッツァ・アル・フォルマッジョは、断食の期間である四旬節の終わりと復活や再生、春を祝う食べ物として生まれました。
家族に代々受け継がれているリチェッタで聖金曜日に作り、復活祭の日に食べる卵と一緒に教会に持っていって祝福を受けるとか。
一晩かけて膨大な数をたっぷり発酵させるなんて、
ウンブリアに嫁いだ仏教徒には、ハードル高いよねえ。
それをお姑さんに教わりながら作ったのかと思うと、涙出てくるよー。


復活祭の朝食

子どもたちは、親が毎年頑張って作っている姿を見て、子供時代の思い出として記憶にとどめているんですね。
クリスマスと復活祭の料理づくりは嫁の負担が多そうで大変。
まあそれは日本も一緒だよね。
いつの間にかお孫さんがいてもおかしくない年齢になりましたが、今はお嫁さんに教えていたりして!!
リチェッタは「総合解説」にあります。

そうそう、イタリアに嫁いで頑張っている仲間がもう一人います。
このところ、心配なニュースばかりですが、みんな落ち着いて、たくましくやっているようです。
こんな近況連絡がありました。

ここのところ毎日状況が変わっていくので、なんと言っていいのか分かりませんが
みんな落ち着いてることは確かです。
昨日までは、ZONA ROSSAだと言われて、ゆるい封鎖なのかと思っていたら
今日になって、ROSSAではない、ZONA ARANCIONEだという事になり
今日の夜中を過ぎて日付が変わったら、イタリア全土に移動制限がかかる事になりました。
日常生活に必要な移動は認められているので、今のところ特に不便はありません。
昨日の朝は、近所のバールでカフェとブリオッシュの朝食をとりましたし
今日は、郵便局とスーパーへ買い出しに行きました。買占めもありません。
いつもと違うのは、他人との距離を最低1mは保つようにとの政府からのお達しで
狭い店舗や大きな店でも混雑の際は、一度の入店人数を制限しています。
よって、タイミングによっては、お店の外にお客さんが間隔を置いて並びます。

人の行き来は少ないですが、地域の電車やバスは通常通り運行しています。
町でマスクをしている人はほとんど見かけません。

政府は、健康な人はマスクをする必要はないと、繰り返し呼びかけています。

連絡、ありがとうございます。
バールでカフェとブリオッシュの朝食もいいなあ。


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「総合解説」
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2018年4月13日金曜日

春の野菜

今日はイタリア便りをどうぞ。
それではSegnalibroさん、お願いします。

すっかり春になりました。
先週、私の住む町では春の植木市祭りが開催され、人口約16,000人の田舎町が8万人の人出で賑わいました。
窓辺にお花を飾るドイツ語圏の人たちとは違って、北イタリアの人々はあまりお花に興味がないのかと思っていましたが、大勢の人がお花や苗木を両手に抱えて買う買う買う!
雰囲気にのまれて、私も小さなチューリップを買ってしまいました。
お花って、見ているだけで幸せな気持ちになれるから不思議です。

Noale in Fiore

Noale in Fiore

春が来るとウキウキするのは、新しいことが始まる季節だからでしょうか。
先日、町の広場に面した一角に若者3人が八百屋さんをオープンしました。
植木市祭りは日曜日でしたが、この日も張り切って出店中。
左のお兄さんは、カルチョフィを剥くプロです。お店で剥いたのを売ってくれるので、ここに来てから、面倒なカルチョフィの下処理をしなくて済むようになりました。冬の間楽しんだカルチョフィも、そろそろ終わりです。

negozio frutta verdura

bruscandoli

ヴェネトの春野菜、ブルスカンドリを初めて見ました。
ブルスカンドリはこの地方での呼び名だそうで、イタリア語ではルッポロ。ホップの若芽で、フリッタータやリゾットに入れて食べるのだそうです。
ヴェネトの春の野菜、メルカートやスーパーでは、見慣れない聞き慣れない野菜がたくさん並んでいて戸惑います。

Mercato

お野菜と言うより雑草感が半端ない陳列ですが、ロゾレという野菜はあっという間に売り切れていました。
ロゾレって何?
お店の人に聞くと、ロゾレは方言でPapavero(ヒナゲシ)とのこと。え、丘の上のヒナゲシの若芽~♪って食べられるの?
ケシと聞くと、食べたらラリってしまいそうな成分が含まれているような気がしましたが、調べてみると、どうやら若芽ではラリれないみたいです。
試しに生でかじってみると、見事に草の味。生で食するのではなく、火を通してから食べるのが正解なんだそうです。

先日、お庭の草むしりをしたというお友達が、イラクサにやられちゃって、とぼやいていたら、それを聞いた別の友人が、イラクサは食べれるし、化粧水にもできるのよ、とアドバイスしていました。

イタリアの短い春、楽しみます!!

Grazie Segnalibroさん。
ロゾレというのは初めて聞きました。
チューリップ、こちらでも咲いてますよー。
イラクサは庭の雑草扱いなんですね。
イラクサを料理して食べる日は来るのでしょうか。



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2018年1月8日月曜日

ベファーナ

クリスマスモードがようやく終わりを迎える1月6日。
イタリアではエピファニア(公現祭)とかベファーナと呼ばれますが、この日は魔女がやってきて、よい子にはお菓子を、悪い子には炭を置いていくと言われています。
私の住む町では、PM10の影響でここ数年中止されていた、イタリア版どんど焼きともいえるベファーナ祭りが開催されました。

befana

befana

東方の三博士を筆頭に魔女行列が町を練り歩き、最後に魔女人形が燃やされちゃうという流れです。
 日が暮れるまでは、昔から伝わるダンスや職人さん達の実演もあり、大人から子供まで伝統文化を楽しめる、郷土愛の溢れるお祭りでした。

danza tradizionale

artigianale

環境に配慮して、燃やすのはワラや小枝のみ。
点火の前にはこの地方らしく、ワインとポレンタの豊作を祈っていたのが印象的でした。

befana

黒い煙だとダメな1年、白い煙だと良い1年になるとかで、みごと白い煙がもくもくと立ち昇りました。
2018年はきっといい年になる、と思います!

さて、ヴェネチア近辺ではこの日に食べる昔ながらのお菓子があり、近所のパスティッチェリアが2日間だけ販売していると聞いて、早速食べに行って来ました。

pinza

pinza

このいかにもずっしりした素朴なお菓子、PINZAと言うそうです。
そういえば、お祭りの屋台でも、ホットワインと共にピンツァが販売されていました。
クリスマスの余った材料を使って作るお菓子なので、レシピは各家庭によって違いがあるそうですが、元々は貧しい農民達のご馳走ドルチェで、基本的に卵は不使用。
固くなったパンやポレンタ、つなぎに小麦粉を少量加え、リンゴやイチジク、ブドウなどの干し果物にナッツ類、香りづけにフェンネルを入れて焼いたものだと、パスティッチェリアのお姉さんが熱弁してくれました。
興味深々で話を聞いていたら、カーニバルのお菓子フリッテッレをおまけしてくれて嬉しい~。

frittelle

こちらは卵を使ったドーナツ風のドルチェなのですが、ここのは手に油が付かなくて、パクパクいけちゃうからキケンです。
クリスマスが終わると、もう次はカーニバルがやってきます。
ダイエットのタイミングを教えてください。


Grazie Segnalibroさん!
エプロン姿、中央ヨーロッパの香りがします。
ベファーナ祭りってイタリア版どんど焼きかあ。
盛大でいいですねえ。
ピンツァにはそんな由来があったんですね。
次はカーニバルかあ。
楽しみに待ってま~す。



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2017年10月19日木曜日

肉と年齢

今日はイタリア便りです。
Segnalibroさんは、今日も引っ越し先で新しいイタリアを見つけたようです。
日本の常識とは全然違う北イタリアの食生活。
それではどうぞ。

☆  ☆  ☆


山を下りて数カ月経ちました。
少しずつ新しい町にも慣れてきて、最近の楽しみは週に一度のメルカートです。
魚肉野菜、台所用品にお花にお洋服、ありとあらゆるものが売られていますが、ここの市場の片隅では、明らかにペットではない生きた動物達が売られていて、しかも普通に購入していく人達がいる事にとても驚きました。

mercato settimanale

購入された生体は、スーパーでもらうような段ボール箱に入れられ、カッターで箱に小窓を開けもらって、そのままお持ち帰りされます。
毎日のように食べるお肉なのに、自分で用意するのを想像するだけで怖くなる私は、購入者を尊敬のまなざしで見てしまいます。

この町のスーパーでは、お肉売り場も豪快なオープンキッチンです。

macelleria 1

SORANAという牛肉がたくさん売られているのですが、ソラーナって何?
肉売り場のおじさんに聞くと、出産を経験していない若いメス牛のことだと教えてくれました。
子牛Vitelloとか成牛Manzoとか、年齢によってお肉の呼び名が変わるけれど、それの一種?
そういえば、羊肉と言えばラムとマトンしか知らなかった私が、初めてニュージーランドに行った時、ラムとマトンの間にホゲットと呼ばれる年齢の羊肉があり、地元の人はラムよりホゲットを好む、と聞いたのを思い出しました。
調べてみると、イタリアでは、16~22か月の未経産のメス牛のお肉をSoranaとか Scottonaと呼ぶそうで、この辺りでは、ソラーナは人気があるお肉のようです。

こちらは地元産のワイン、チーズ、お肉が購入できる、協同組合のお店。

vini sfusi

macelleria 2

  
ここのお肉屋さんはスーパーの2~3倍のお値段なのですが、ここの挽肉でラグーを作ったら、美味し過ぎて思わず唸ってしまいました。
1~2週間に一度、1頭の牛をトラスフォームして数日熟成させ、その後、お肉を店頭に並べるそうです。
ハラミありますか、と軽い気持ちで聞こうとした私は、いろいろ想像して思わず口をつぐんでしまい、あるものをいただこう、という気持ちになりました。
ちなみにこの辺りでは、StraecaとかStraeccaと言う名前で牛のハラミがお肉屋さんで売られており、レストランでは、メニューに馬のハラミがあるお店もあるそうです。

先日、いただきます、とおやつを食べようとしたら、何て言ってるの、とイタリア人のお友達に聞かれました。
ありがたく命をいただきます、という感謝の言葉だと説明したら、いたく感激し、ノートに書き留めていました。
感謝の気持ちを忘れずに、今日もお肉をいただきます!


grazie! Segnalibroさん。
スーパーの2、3倍の値段で美味しすぎる挽肉!!
そうそう、アルティジャナーレなものは高いですよねー。
でも、美味しくて、あまりにも別物で、安いのに戻れなくなる。
明らかにペットではない活きた動物達かあ。
10年、20年先にこのシステムにSegnalibroさんがどこまでなじんでるか、楽しみですねー。


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2017年7月20日木曜日

「ドロミテの植物」

イタリア在住のsegnalibroさんから、近況報告です。
素晴らしい写真。
涼しさのおすそ分け。
それではどうぞ。



トレッキング日和の好天が続いています。

dolomiti 1

dolomiti 2



大自然は素晴らしいのですが、景色でお腹いっぱいにはなりません。
山に来てから、新鮮なお野菜や果物が入手しづらくなりました。
いや、あるにはあるんです。でも、このお値段でこの品質だと思うと、なかなかおててが伸びないのです。

今年は青紫蘇の種をまいたのですが、数本発芽したものの、育ってはくれませんでした。
ストラディバリウスは、ドロミテ産の西洋トウヒを使用と聞いて、なるほど、成長が遅いから質の良い木材が育つのだと感心していたのですが、紫蘇は是非とも育って欲しい!
ちなみに、1000本の木があっても、ストラディバリウスになれたのは3本あるかどうか、なのだそうです。

春先には、こんな山菜を見つけました。

dolomiti 3

dolomiti 4

フキノトウとワラビ…いや、ゼンマイ?
採って食べてみたかったのですが、ご近所さん誰一人食べたことがないとの事で、冒険はやめておきました。日本のものとは違うのかしら?

山に来て一番カワイイと思ったお花がこちら。

dolomiti 5


シラタマソウ。wiki先生によると、ピエモンテやアペニン山脈中部のウンブリアやマルケの辺りでは、この新芽を食べるとの事。
ご近所さんも、これは好きな山菜だそうで、新芽を茹でてニョッキに練り込み、バターとパルミジャーノでシンプルに食べるのがオススメとのことでした。
シラタマソウは、この辺りの方言でsciopetinチョペティンと言い、お花をプチっと潰す時の擬音語が由来なのだそうです。

春先、雪解け後すぐに楽しむ山菜がこれ(写真はお借りしています)。


dolomiti 6


Radicchio di montagna 山のラデッキオ。標高1000m以上に自生する野生のラデッキオの新芽です。成長すると、子どもの背丈ほどになるそうです。
サラダにしたりフリットにしたり、調理方法はいろいろですが、地元民のオススメは酢水で茹でて、オイル漬。お店には売っていないので、自分で採るしかないですね。食べてみたーい!

私が唯一チャレンジしたのが、サンブーコの実のマルメラータです。


dolomiti 7




5-6
月頃には至る所にお花が咲いていて、ジャムなんて作り放題食べ放題なんじゃないか、でもご近所さんと争奪戦になったらどうしよう、などと思っていました。
しかし、熟してる実は枝からポタポタ落ちて、収穫時は服も靴も爪も赤く染まり、その上、周りに生えているイラクサのトゲに刺されて、収穫が大変。
また、完熟していない実は、種に毒性があるから使わないように選別したりと想像以上に面倒で、結局1回しか作りませんでした。
なるほど、みんな採らずに放置している訳だわ。
ちなみに、上記のシラタマソウのニョッキには、イラクサの新芽を一緒に練りこんでも美味しいのだそうです。

先日、山で一番会いたかったお花にやっと出会えました。

dolomiti 8


野生のエーデルワイス、生まれて初めて見ました。
まだまだ山でやってみたい事はありますが、そろそろ山を降りようと思います。
1
年間の山生活終了です。


segnalibroさんが、こんな素晴らしいところに住んでいたなんて、初めて知りました。
というか、どこだ!?
山生活は終了でも、イタリア生活はまだ続きますよね。
近況報告楽しみにしてますので、平地の話も聞かせてねー。


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2017年5月25日木曜日

イタリア便り

イタリアのsegnalibroさんから、久しぶりに近況報告が届きました。
忙しい中、思い出してくれたんだ。

ブログには相応しくない気もするのですが、イタリアが直面している現実です。。
との前置きがありました。

それではどうぞ。



学年末2017

今年の冬は雪が少なく、スキー場は大変だったみたいです。
4月上旬までは暖かかったのですが、そこから一転して寒い日々が続きました。
山とはいえ、5月とは思えない気候です。

Mt.Pelmo

学年末のこの時期恒例、市が主催する学校系のフェスタに参加しました。
今回のテーマはカリグラフィー。急遽Amazonで買った筆ペンを持参し、山を降りて、平仮名やカタカナをいっぱい書いてきました。

scritture del mondo

地元イタリア人だけでなく、イタリア語を学ぶ外国人もたくさん参加していたのですが、その中にガンビア共和国出身という人がいました。
ガンビア??最初は、ザンビアの聞き間違いかと思ったのですが、アフリカの西、セネガルに囲まれた小さな国がガンビアでした。

彼がまだ小さな少年だった頃、この国で政変が起こります。
祖父の飼っていた乳牛が殺されるのを阻止しようと抵抗したため、拉致されて酸をかけられ、砂漠の真ん中に放置されたそうです。
その後は、お決まりのパターンで海からイタリアにやって来たのですが、酸の影響で歯にも問題があり、そんなこんなでイタリアでの滞在許可証はちゃんともらえ、今は大人の為の高校に通っているそうです。

ガンビア、ネットで調べると、いろいろ出てきました。
今年1月の日曜日、たくさんの観光客の眼の前でヴェネチアの運河に身を投げた22歳の男性は、難民としてイタリアにたどり着いたガンビア人。記事によると、滞在許可証が取消され悲観したのではないか、との事でした。
また、難民としてドイツにやって来てサッカー選手になる夢を叶え、ブンデスリーガで活躍するガンビア人の記事もありました。

こういうイベントに参加させてもらうと、本当にいろいろと考えさせられます。
難民問題が解決する日が来るとは思えませんが、1人でも多くの人が彼らについて知ることで、前に進む小さな一歩になればいいな、と思います。


確かに、ずいぶんシリアスな気分になっちゃったみたいですね。
日本にいると、身近にこんな悲惨な体験をした人がいるなんて想像もできないですが、これも現実ですね。

北イタリアの山のふもとにいると想像つかないかもですが、こちらはもう夏ですよ。
クーラーつけてアイス食べてます。
今からこんなで、夏本番になったら、どうなるんでしょう。
平和だ・・・。



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2016年11月28日月曜日

ハチミツ メラータ

ここ数日、初歩的なトラブルでPCの接続ができなくなって、人知れず、焦っていました。
バックアップって大切ですね。
今は復活したので、思いがけずの臨時休業も終わりです。
再開、再開。
ブログは、イタリア便りです。
北イタリアに住むsegnalibroさんぱどんな暮らしを教えてくれるんでしょうか。
それではお願いします。



山に移り住んで数週間たったころ、家の近くにこんな箱があるのに気が付きました。

apicoltura

養蜂?ミツバチのお家が色とりどりで、なんだか可愛い。
近所の水汲み場には、ミツバチ達がよく水を飲みに来ていました。ミツバチだけでなく、ここには野生の鹿も水を飲みに来るそうです。

api

このミツバチ達、誰がお世話をしているのかと思っていたら、ここに来て一番最初に声を掛けてくれた、お向いの家のパパでした。
半分趣味で、ミツバチ4家族を飼っているとのこと。朝、お仕事に行く前と夕方帰宅してからの1日2回、約20年お世話を続けているのだそうです。
箱がカラフルなのは、ミツバチ達が帰るお家を間違えないようにする為。1家族につき1年で約40kgのハチミツが採れるのだと教えてくれました。

日本にいた頃は、ハチミツなんてホットケーキに使うくらいしか思いつかず、頂いてもいつの間にか冷蔵庫の奥で固くなってしまっていたものですが、こちらに来て、特に冬はハチミツの必要性を感じるようになりました。
日本にあるようなステキなのど飴がここにはないので、風邪をひきかけた時には、ハチミツが活躍するのです。
必要だったら分けてくれるとのことで、早速少しいただきました。

melata

去年のハチミツはもっと明るい色をしていて、主にタンポポのハチミツだったけれど、今年は余り気温が上がらず、お花が少なかったので、このハチミツはMELATA(メラータ)なんだよ、って言うのですが、メラータって何?
分からない私に、ネットで検索したこんな画像を見せてくれました。(WIKI先生より、閲覧注意デス)

melata wiki

げげっ、花の蜜じゃない。けれど、ハチミツの濃い色からは想像できない、とても優しい味がします。
メラータ、日本語で甘露密、英語ではハニーデュー。植物の樹液を吸った虫が出す蜜から採れたハチミツです。
花から採れるハチミツに比べると、糖分控えめ。ミネラル分を多く含んでおり、別名、森のハチミツとも呼ばれているそうです。
先月、県内でハチミツ品評会が開かれたのですが、そこで彼のハチミツがメラータ部門で第2位になり、地元の新聞にも載ったとかで、とても喜んでいました。
ちなみに、1位は養蜂を本業として営んでいる隣村の方。そういえば今年の村祭りには、この養蜂家さんがキュートな標識が目立つお店を出していました。

bancarella



さて、先日ハチミツを頂きにいったら、台所の脇に砂糖の袋が積みあがっていました。
人間様用にハチミツを頂いちゃったので、冬の間ミツバチ達が困らないよう、砂糖をお水で溶いてあげるのだそうです。冬の間もお世話は必要なんですね。知りませんでした。
ここは、先週からスキー場がオープンして寒い日が続いていますが、今年はメラータのハチミツで冬を乗り切ります。


grazie segnalibroさん。 近所で蜂が蜂蜜作ってる暮らし、素敵ですね。 -------------------------------------------------------
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2016年8月29日月曜日

アマトリーチェの地震

今日は久しぶりのイタリア便りです。
segnalibroさんは引っ越し直後で慌ただしい中、状況を知りたいという無理なリクエストに応えて、今回の地震のことを伝えてくれました。
それではお願いします。


こんにちは。ミラノ近郊からヴェネト州の山奥にお引越しを敢行したsegnalibroです。

日本でも大きく報道されているように、8月24日未明に起きたイタリア中部地震。
アマトリーチェの町では、週末に町の名物であるスパゲッティ アマトリチャーナ祭りが控えていたこともあり、通常より多くの人が滞在していたそうです。
そのため、290人以上の方が亡くなり、町は壊滅的なダメージを受けました。
私がいるところは震源から600kmほど離れているので、全く揺れはありませんでしたが、TV等では現地の様子が絶え間なく放送されており、心が痛みます。

アマトリチャーナを食べてアマトリーチェに義援金を送ろうという運動が、日本のイタリア料理店でも広がっていると聞きました。
①②

既にご存知の方も多いと思いますが、イタリア赤十字社では海外からの義援金も受付けており、ペイパルでの決済が可能です。

イタリアの携帯電話からは、災害時に大活躍する政府組織Protezione Civile(災害防災救助隊)を通じて、SMSで€2の募金が可能です。

③

山に越して来て最初にしなければならなかったことは、家族全員の電話番号を市役所に登録することでした。
これは、ここに住む者に義務付けられているそうで、雪崩や土砂崩れなどの前兆があった場合には、州のProtezione CivileからSMSが一斉送信されます。
実際、ほぼ毎週のようにSMSを受信していますが、備えあれば憂いなし。
幹線道路が土砂崩れで毎月のように封鎖されても、関係機関の活躍のおかげで、いつも数時間で元通り。とっても頼りになります。

アマトリーチェの市役所も、義援金の受付口座を開設しています。

④
⑤

お借りした上記2枚の写真は、アマトリーチェの小学校です。
2009年、ここから50km程しか離れていないラクイラで大きな地震が起きました。
この小学校はその3年後、ラッツィオ州が50万ユーロ、市が10万ユーロを負担して2012年9月に完成したものですが、今回の地震で壊滅的に崩れてしまい、耐震建築はどうなっているのかと論争の的になっています。

過去に大きな地震を経験したイタリアの町が、現在どうなっているのかというTVの特集番組を見ましたが、1980年11月マグニチュード6.9の地震に見舞われたカンパニア州イルピニア地方の人々が、35年以上経っても町の復興は終わっていない、と政治家に訴えていたりして、さすがイタリア、を実感します。

天災の事例ではありませんが、第二次世界大戦でアメリカ軍の空爆により町を徹底的に破壊されたフランクフルトの人々が、真っ先に復興を志したのが、彼らの心のよりどころであるゲーテハウスだった、というお話を聞いたことがあります。 使える瓦礫は出来るだけ使い、出来るだけ元あった姿になるよう、再建したそうです。 名物パスタ、アマトリチャーナで広く名を知られたアマトリーチェの町が、イタリアにおける地震からの復興モデルになることを心から祈って、私もわずかながら募金をしようと思います。


segnalibroさん、ありがとう。
ピッツァ・アマトリチャーナは盲点でしたよー。
ピッツァ業界も協力できますね。
イタリアの防災システムも、意外としっかりしているんですね。

アマトリチャーナは、アマトリーチェの農家のおかみさんが、町まで行商に出ながら広めたという歴史があります。

震災直後は、もう終わりだというセンチメンタルな感情ばかりが伝わってきましたが、持ち前の行動力と粘り強さ、そして世界中の人に愛されるアマトリチャーナのパスタやピッツァがあるんだから、あきらめないでほしいなあ。

日本のレストランでも、それぞれができる方法で、何らかの支援ができたら素晴らしいですね。


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2016年6月6日月曜日

ブレーメの玉ねぎ

今日はイタリア便りです。
それではSegnalibroさん、お願いしまーす。

ブレーメのパドリーノに会いに行こう、と急に相方が言い出しました。
パドリーノとは、洗礼式の時に立ち会い証人になってもらい、一生のお付き合いをお願いする大事な人。辞書には、教父、代父とあります。
彼のパドリーノとマドリーナは、両親の友人ご夫婦。子供の頃、毎年パスクアの時期には、びっくりするほど大きな卵チョコをプレゼントしてくれたのだそうです。
マドリーナは10年前に亡くなってしまったのですが、来年80歳を迎えるパドリーノはご健在。二回り歳の離れたルーマニア人の妻迎え、まだまだ人生を謳歌しています。
たまには顔を見せに来なさい、と直球では言いませんが、最近スマホの操作を覚えたらしく、毎朝欠かさず画像付きのメッセージを送って来るので、数年ぶりに会いに行かなければならないと思ったようです。
ブレーメって、ブレーメンの音楽隊のブレーメン?ドイツ??
と思ったら、ドイツのブレーメンはイタリア語でBrema。パドリーノの住むBremeはロンバルディア州パヴィア県にある、人口約800人のとってものどかな町でした。
この町の名物は赤玉ねぎ。毎年6月の第2、3日曜には、ブレーメDe.C.Oの赤玉ねぎ祭りが行われます。(写真はすべてお借りしています)

Sagra di cipollarossa di Breme

De.C.Oという言葉を初めて聞きましたが、これはDenominazione Comunale di Origineの略。
地方自治体がお勧めする、その土地に由来するプライベートブランドで、原産地呼称を名乗りますが、DOPなどとは異なり、商標として流通する名称ではないのだそうです。
玉ねぎがイタリアにやってきたのは、おそらくギリシャローマ時代。当時は薬として使われていたようです。
役場のホームページによると、ブレーメDe.C.Oの赤玉ねぎの起源は西暦906年。ピエモンテのノヴァレーザ修道院からやってきた修道士達が肥沃なこの地をたいそう気に入り、耕作を始めたのだそうで、ブレーメの赤玉ねぎは2008年6月からDe.C.Oを名乗っております。

medioevo

イタリアで赤玉ねぎというと、真っ先に思い浮かぶのがカラブリア州トロペアの赤玉ねぎですが、ブレーメの赤玉ねぎは、ちょっと押し潰したようなこんな形をしています。

Cipolle rosse di Breme

パヴィア大学やミラノ大学、ボローニャ大学にトロペアとの違いを科学的に分析してもらったところ、両者はとてもよく似ているけれど、ブレーメの玉ねぎの方が甘味があるという結果が出たのだそうです。
さて、このお祭りでは前菜からドルチェまで、ブレーメの玉ねぎをふんだんに使ったお料理が振舞われますが、一番人気はおそらくこちら、PRIMAVERA Pizza Bremeseブレーメ風、春を感じる本物のピザ。 

pizza Bremese
Pazza Bremese

新玉ねぎを使ったピザ、これはおいしいに違いありません。
これはぜひ行かなければと思ったら、パドリーノは今年、ルーマニアへバカンスに出かけてしまい不在。来年以降に持ち越しです。
ブレーメの赤玉ねぎは、全国テレビのグルメ旅番組の取材も受けているそうです。

Breme on TV

イタリアのグルメ番組の好きなところは、レストランではなく、おいしい生産者への取材が主であるということ。何がどこでどのように作られるのかが分かって、とても面白いです。
ブレーメの回、見逃しているからネットで探さなきゃ!


Segnalibroさん、Grazie。
パドリーノにマドリーナ、素敵な習慣ですね。
親戚のおじさん、おばさんとサンタクロースが一緒になったみたい。


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ミラノ風スパゲッティとヴァッレ・イサルコのワイン

ミラノ風スパゲッティについて、イタリア料理としてありえない、という話を強調しましたが、あえてスパゲッティにミラノ風という名前をつけたいなら、サフランを使うことはお約束。またはミラノ名産のマスカルポーネを使うのもありかも。 サフランのパスタ マスカルポール、グリーンピース、ハムのパ...