2025年2月5日水曜日

パスタ・エ・パターテはナポリ人が愛してやまない素朴なパスタ。じゃがいもの歴史はヨーロッパではかなり特殊。

今日のお題は、(CIR10月号)のパスタ、“パスタ・エ・パターテ”です。

P.33~の記事で、各種のバリエーションのリチェッタもあります。
あまりイメージじゃないけど、これはナポリ料理です。


という訳で、さっそく、ナポリ料理の権威、ルチアーノ・ティニャタロの本、

リチェッテ・ディ・ナポリ』を見てみました。
パスタ・エ・パターテについては、こう書いてありました。
「ナポリでは、パスタ・エ・パターテは、とても深刻なものだ。流派や考察は無数にあり、リチェッタも無数にある・・・」

パスタ・エ・パターテ



確かに、ネットには数々のリチェッタが上がってました。(CIR)のは記事によると、この料理はかなりシンプルな料理ですが、そもそも、じゃがいもについて。

ご存じの通り、じゃがいもは16世紀末にアメリカから伝わりました。
インカの最大の宝、じゃがいもの歴史の実写版。

インカのじゃがいもとナポリのパスタの出会いというのは、壮大な歴史を感じさせる物語。

じゃがいもの疫病が大流行して大飢饉を引き起こしたじゃがいもの歴史は、じゃがいもに振り回されたヨーロッパ人にとっては独特のもの。ナポリ王国でも飢饉が起きた。でも、後の人口の増加を助けたのもじゃがいもだった。じゃがいもとパスタは、今ではエネルギー問題の有効な解決策と考えられている。



パスタ・エ・パターテは、ナポリ料理の大部分がそうであるように、質素で現代的な料理がベース。ここで話は、ナポリ料理の歴史的な第一人者、ヴィンチェンツォ・コッラードの話になります。

次回はその話。

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