新しいお題、“クーニャ”は、ピエモンテの名物料理、ボッリート・ミストに添えるソースの1つ。
ランゲ地方の名物です。
そもそもボッリート・ミストはクーネオのバローロ用のぶどう畑に囲まれた地域の料理。その主役は牛肉で、ブーエ・グラッソという大型なことで知られるピエモンテ牛。この牛の産地カル―も、ランゲ地方の入り口にあります。
つまり、主役はカル―の牛とバローロ用のぶどうという、ランゲ地方に特化した名物料理。
ランゲの料理。ワインに興味のある人なら、一度は訪れてみたい場所。
ボッリート・ミスト祭り
セッラルンガ・ダルバ
ボッリート・ミストは牛の7種類の部位を使うご馳走なので、動画を撮るのもお金と時間がかかって大変。
2008年/2009年2月号の『総合解説』のガンベロ・ロッソ誌の記事によると、家庭でボッリートを作る時は、3種類あれば十分、とあります。
でも、他にひね鶏1羽、子牛の頭肉とタンを用意する、だって。まじか。
ちなみに牛肉は、軟骨やさしが多い部位(すね、ブリスケ、肩ロース、うで、ともバラ)だと長時間ゆでても柔らかい、だって。肉屋じゃないと無理だから。
澄んだブロードにするには、あくを取りながらゆで、ゆで汁が軽く沸騰する程度の火力を保つようにする。
ブロードの表面の脂は、冷蔵庫で数時間冷やして固めると取りやすい。冷やす時間がない時は、表面の脂をすくい取った後、ぬらして絞った布巾で濾す。
ブロードは濾したら蓋つきの錆びない鍋に入れて冷蔵庫で保存する。2日以上使わない時は脂を取って冷蔵すれば数か月保存できる。リゾット、ソース、ラグー、煮込みなどに利用できる。
ボッリート・ミスト
ボッリート・モストが主役のメニューの時は、プリ―モ・ピアット前菜を省略する方がよい。脂を取った熱いブロードのスープがあれば十分。その代わり、コントルノとソースはたくさん用意する。例えばゆでたじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、酢漬けのミニきゅうり、小玉ねぎ、パプリカ、フルーツのモスタルダ、サルサ・ヴェルデ、ホースラディッシュのソース、チャツネ、ディジョンマスタードなどが合う。中には岩塩一つまみをのせるだけがよい、という人もいる。
聞けば聞くほど、家庭で作るなんて信じられない料理ですが、ブロードは美味しいのがとれそう。とりあえず、まずは大鍋を用意します。
できあがったブロードをひたすら映す動画。
7種類の牛の部位を使うピエモンテ風ボッリート。
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