2021年6月25日金曜日

卵黄40個のタヤリンはスローフード発祥の店として知られるブラのボッコンディヴィーノのシェフ、マリアの傑作。別名マリアのタヤリンとして世界中に広まった。

今日は、ピエモンテにある、食通が注目するレストランの話。
タヤリンの話が出ると必ず登場する店の1つ。
クーネオ県のブラのボッコンディヴィーノです。店のwebページは(こちら)。
ブラのスローフード・チーズフェスティバル↓




世界的に大きな運動を巻き起こしたスローフード。ブラのボッコンディヴィーノは、まさにその発祥地として、またスローフードの目指す新しいレストランの理想の姿として知られています。
イタリア流のマンジャーレ・ベネを表している、ピエモンテ料理を適正価格で味わえる店。
この店の名物料理が、地元の伝統料理でもあるタヤリンです。

シェフはシニョーラ・マリア・パリアッツォ。
数年前に96歳で亡くなりましたが、そんな高齢のシェフが、卵黄が40個も入る硬い生地のタヤリンを打っていたのかと思うと、驚きます。
スローフードの本、

オステリエ・ディ・イタリア

(売り切れました)。

には、ボッコンディヴィーノのリチェッタとともにメニューも載っていますが、そこには“卵黄40個のタヤリンTajarin "40 tuorli”と書かれています。

本のリチェッタの料理名は、マリアのタヤリンTajarin di Maria。
卵黄40個のタヤリンはマリアのタヤリンの別名として定着しています。
下の動画は卵黄40個のタヤリンですが、パスタマシン使ってますね。



材料は、00番の小麦粉1kgに、卵黄40個、塩です。
この材料をこねて透き通るくらい薄く伸ばして細く切ったのが、タヤリンです。

スローフードがリニューアルした代わりのお勧めはイタリア・イン・クチーナ

タヤリンの話に必ず登場するもう一人は、ランゲ料理の女王として知られるジェンマ・ボエーリ・シェフ。2軒の店を世界的繁盛店にした凄腕シェフです。

ジェンマのタヤリンは卵白も使う。配合は小麦粉1kgにつき全卵14個。
生地はの厚さは2mm。毎週木曜と金曜に打つそうです。


オステリア・ダ・ジェンマ


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イタリア・イン・クチーナ

総合解説」は「CIR」(クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)に名前が変わりました)
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