最初の記事は、“新年を祝う”年越しパーティーの料理。
12月31日の夜から1月1日の晩餐の間に、ザンポーネとレンズ豆、といった伝統料理を食べて新年を祝うというのがイタリアの習慣ですが、そもそも新年は1月1日に始まる、というのは誰が決めたのか、という、そこから?とつっこみたくなる話題です。
考えたこともなかたけど、帝政ローマ時代のなんちゃらユリウスという人が定めた帝政ローマ時代の暦(ユリウス暦)を、ローマ教皇グレゴリウス13世が改良したグレゴリオ歴が、現在は世界の多くの地域で採用されている“太陽暦”、なんだそうですよ。
グレゴリオ暦が制定されたのは1582年。
17世紀まで、スペインではクリスマスが1年の始まりだったと言うから、ハリウッドの脚本家なら1月1日を祝う習慣の背後にローマ帝国やバチカンの陰謀でも発見しそうです。
というわけで、新年を祝う食事は、様々な宗教や時代が混ざり合って生まれました。
でも、ローマにもキリスト教にも関係ない東の端の島国から見ると、要は、儲かって長生きしたい、という願いが込められたのが新年の食事です。
イタリアの新年の料理にも、えげつないくらい、儲かりたい、という願いが込められていました。
統一前のイタリアでは州ごとに新年の始まりの日が違ったというから、想像しただけでもカオスです。
ナポリの新年の料理
伝統的なナポリの年越し料理は魚のプリーモと野菜と肉のセコンド。
欠かせない定番は真夜中の乾杯、スパゲッティ・ボンゴレ、オオウナギ、バッカラ、貝、イカ、魚のフリット、
新年を迎える前の市場は、東京もナポリの同じ雰囲気。
ゆでた魚のマヨネーズ添えも新年の料理
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