2024年4月8日月曜日

この週末、アスコリ・ピチェーノが気になったので・・・。

この週末、アスコリ・ピチェーノというマルケ州の街の名前を何度か耳にしました。
このあまり知られていない街の名前が、なぜ突然こんなにメジャーになったのか、やたら気になりました。
どうやら、競走馬の名前なんだそうです。競馬のことは全知らないのですが、なにやら母親がアスコリという名前で、それにちなんだ名前ということで付けられたんだそうです。競走馬の名前って、誰がつけるのか。どこから見つけてきたんでしょうねえ。
アスコリ・ピチェーノは、イタリアの観光地としてはかなりマイナーですが、イタリア料理の世界では、なかなか知られています。すごく気になったので、ちょっとまとめてみます。

アスコリ・ピチェーノ

アスコリ・ピチェーノは、外側に向けた中世の要塞都市として守りを固めた部分はレンガ色で、内側をむいた部分は大理石の白い色をしているそうです。

ロマネスク様式と中世の要塞都市の顔を持つ街。

アスコリ・ピチェーノにはパスタの伝統があります。
そのパスタは、小麦粉1㎏に卵10個入りと、他の地方の2倍の卵が入ります。
水は加えないものから、熟練の技が必要な軟質小麦粉のものなど、様々あります。
現在は、昔ながらのブロンズのダイスを使ってゆっくり乾燥させながら、フレッシュさを活かすために加熱殺菌せずに、小さなアルティジャナーレの造り手がつくっています。
ブロンズのダイスは、今のイタリアでは“昔ながら”、と言われちゃうんですね。

アスコリ・ピチェーノのパスタメーカー

マルケのパスタ

オリーヴェ・アスコラーネは世界的な名物。

マルケ州は作曲家ロッシーニとの縁が深い地方。生まれたのはペーザロと伝わっていますが、ロッシーニ・フェスティバルなどがマルケ各地で開催され、ロッシーニファンが多く集まります。
料理の世界では、美食家として知られるロッシーニ。彼が残した料理の傑作、トゥルヌド・ロッシーニ。世界的にはフランス人が考えたフランス料理ですが、イタリアでは、みんなこれはイタリア料理だと信じてます。

この料理の重要な要素、トリュフは、マルケの名物。
中でもアックアラーニャはイタリアの代表的なトリュフの産地。
アックアラーニャのトリュフ祭り。

おそらく、美食家のロッシーニにとって、イタリアのトリュフは子供の頃から慣れ親しんだ食材。この料理も、彼にとっては自然な発想だったはず。とイタリア人は思ってます。

アスコリ・ピチェーノがレースでどうだったのか、急激に名前を聞かなかくなっているので、いまいちだったのでしょうか。多分、この週末だけバズッたのでしょうが、また活躍する日が待ち遠しいです。

=====================================
(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)のバックナンバーは、2021年1~12月号です。
定期購読は2021年からできます。
古い雑誌や本は在庫を探しますのでご相談ください。
本以外のお問い合わせもどうぞ。

ご注文の場合は、こちらのフォームからお願いします。
本や(CIR)の購入方法

お問い合わせはこちらからどうぞ。
(CIR12月号)は現在発売中です。


(下記のリンクがクリックできない時は左クリックして表示されたurlをクリックしてください)
=====================================
クレアパッソのブログは下記の3種類あります。

[creapasso.comへ戻る(hpはシステムのトラブルで長期間更新していません、あしからず。最新情報はすべてブログでお知らせします]

====================================



0 件のコメント:

南チロルはドイツと南イタリアが融合した面白い地方。ワインの収穫後の新ワインを味わう時は、ご近所みんなでパーティー!

今日のお題は、アルト・アディジェの料理です。 イタリア最北の州、アルト・アディジェ、別名南チロルsud tirolは、海だけじゃなく、山もあるイタリア料理を象徴する地方。最近では、アルプスへの注目度も上がっています。 南チロルのトルゲレンの祭り。 下の動画のタイトルは、“ビギナー...