2024年3月14日木曜日

トスカーナのレバーのクロスティーニにはフィレンェの歴史が秘められていました。

    (CIR)2021年12月号から、クリスマスの地方料理の話です。
今日の料理はレバーのクロスティーニ(CIR)のリチェッタはP.3。イタリア料理のクラシックです。

レバーのクロスティーニCrostini di fegato.
下の動画で、シェフの家のクリスマスのディナーは毎年、レバーのクロスティーニで始まる、と言ってますね。

どこの地方の料理かというと、トスカーナです。
この料理にも、トスカーナ地方を代表する食材、パンと内臓が使われています。
とても古い料理で、伝説には事欠きませんが、記事ではトスカーナの歴史も関わっている料理として、その歴史を説明しています。
トスカーナの州都フィレンツェは、ルネサンスの天才芸術家たちを何人も輩出した芸術の都です。イタリア料理に興味はなくても、フィレンツェに行ってみたい、もう行ったという人は多いでしょう。

フィレンツェに行く前に知っておくこと。

記事では、フィレンツェが誇る芸術家としてダンテの名を挙げていましたが、2021年はダンテの没後700周年でした。ダンテ・アルギエーリはイタリア語の父とか、世界最高の詩人などと考えられていて、フィレンツェ市内には、彼にゆかりの場所がたくさんあります。それどころか、世界的に有名なイタリア料理、レバーのクロスティーニさえ、彼のことを知らないと、よく理解できないのです。

2021年はダンテの没後700年のダンテイヤー。

ダンテ・アルギエーリは詩人で政治家で哲学者。代表作は『神曲La Divina Commedia』。現代文学の傑作と言われている作品です。この作品の名前は料理の話の中にもなぜか頻繁に登場します。欧米の人は、偉人の傑作の引用が大好きですよね。イタリア人はみんなダンテの神曲を読んでいるのかと、その度にびひったものです。もちろん私も手に取ったことすらありませんが、名前だけは知っています。でも、こんな小難しそうな話、読むことはこの先もないだろうなあ。

3分で解説するダンテ。

ダンテの解説をする時に、必ず登場するのが教皇派のグエルフィと教皇派のギベルティ―ニの話です。12~13世紀のフィレンツェは、この2派に分裂して内部抗争状態でした。
確かに小難しい話ではあるのですが、フィレンツェを観光するには、最低限このことだけは知っておかないと話が先に進まない重要なポイントです。

グエルフィとギベルティ―ニはフィレンツェに行く前に知っておきたいフィレンツェの基本情報。

フィレンツェのダンテゆかりの場所。

何言ってるのか全然わからないけど、時々分かりそうな話もある・・・。
ネットフリックスでドラマ化希望だけど、もうなってるかな。


トスカーナでギベルティというと、フィレンツェのドゥオモのジョヴァンニ洗礼堂の天国の扉を作ったロレンツォ・ギベルティを想像するけど、教皇派のギベルティ―ニとは別の話。


おっと、話が脱線しそうなので、ダンテの話はここまで。

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(CIR)は『クチーナ・イタリアーナ』と『サーレ・エ・ペペ』という2冊のイタリア料理の月刊誌のリチェッタと記事を日本語に翻訳した約50ページの小冊子です。
価格は1冊\900(税・送料込)、1年12冊の定期購読だと15%引きの\9200(税・送料込)になります。紙版と、ネット上にupするPDF版があります。PDF版の価格は\800/号、定期購読は\7700/1年12冊です。料理雑誌も販売しています。

現在、2021年の号を販売中です。それ以前の号と、旧総合解説はシステムの変更のため販売を終了しました。
現在販売している(CIR/クチーナ・イタリアーナ・レジョナーレ)バックナンバーは、2021年1~12月号です。
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