今月の「総合解説」のリチェッタに戻ります。
一番最初の料理は、“帆立、アボカド、フリッジテッリの前菜”でした。
リチェッタはP.2。
フリッジテッリfriggitelliは「総合解説」の説明にもあるように、別名フリアリエッリfriarelliと呼もばれるカンパーニアのピーマン。
カンパーニアの伝統野菜です。
ピーマンというか、外見はししとうそっくり。
つまり辛くない唐辛子。
下の動画はわざわざトウガラシを加えて炒めています。
フリッジテッリのソテー↓
混乱の原因なのが、この野菜がフリアリエッリとも呼ばれ、これは隣のプーリアではチーメ・ディ・ラパcime di rapaと呼ばれるブロッコリーの一種なこと。
フリアリエッリの下処理。↓
食べる部分はかなり少ない。
塩をして蓋をし、必要なら水少々を加えながらとろ火で10分蒸し炒めにします。
ナポリの野菜のリチェッタならお勧めの本は、
ナポリ野菜の王様はもちろんトマトですが、この本は、トマトソースのリチェッタを、夏用の生トマトと、冬用の保存用に加工したトマトに分けて紹介している。
フリアリエッリの写真は1ページ丸ごと使ってどーんと載せています。
ナポリの人にとって、この野菜がどういう存在なのかがひと目で分かります。
フリアリエッリのナポリ料理の定番、フリアリエッリのフリッタータFrittata di friarielli。
『クチーナ・ディ・ナポリ』のリチェッタは、
材料/4人分
フリアリエッリ・・1束
卵・・4個
おろしたパルミジャーノ・・大さじ2
おろしたペコリーノ・・大さじ1
にんにく・・1かけ
EVオリーブオイル・・大さじ2
唐辛子(好みで)、塩
揚げ油
・フリアリエッリを下処理して洗い、油、にんにく、唐辛子でさっと炒める。
・フライパンから取り出して刻む。
・卵を溶いてチーズ、フリアリエッリ、塩少々を加える。
・フライパンに油を熱し、卵液を流し入れて両面を焼き、フリッタータにする。
フリアリエッリのフリッタータのページには、じゃがいも、リコッタ、パンのフリッタータも載っています。
そして説明文は、ナポリでは何も無駄にしない、あるものや残り物で立派な食事を作る。どんなに少しでも・・・、とすんごく得意げ。
パンのフリッタータ↓
「総合解説」
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