最近取り上げる機会が増えているように感じるサルデーニャ料理、フレーグラです。
今月の「総合解説」P.43では、いきなり、「本土では殆ど知られていない料理」とぶっちゃけられています。
フレーグラ作りは、最近取り上げたある料理にそっくり。
シチリアのクスクス↓です。
上の動画ではサルデーニャのクスクスと呼んでいます。
ご馳走版バリエーションの卵黄とサフラン入りも紹介しています。
クスクスはシチリアでは家庭で手作りする料理でした。
道具も材料も同じ。
サルデーニャではお嫁さんの必須技術。
フレーグラ作りの腕は嫁入り前の女性には持参金と同等の価値がありました。
サルデーニャとの結びつきも見つかるジェノヴァの料理、“スクックツーscuccuzzu”もフレーグラに似ているそうです。
初めて聞いた料理ですが、
動画を探してみたら、こんなのがありました↓
アサリの具なのはフレーグラと同じですね。
でも、いったい何なのか、よくわからない・・・。
パスタのメーカーのwebページ(こちら)によると、セモリナ粉の直径約4mmの筒状のスープ用のパスタで、主にミネストローネに入れます。
リグーリアの貴重なアルティジャナーレのパスタメーカー、アルタ・ヴァッレ・スクリービアがイタリア産小麦、ブロンズのダイス、低温乾燥で作っているそうです。面白そうなパスタです。
パスタメーカーのhp(こちら)によると、このパスタは、リグーリアで唯一のミネストローネ用のパスタ。
13世紀から続く北アフリカとリグーリアのつながりを証明する歴史の古いパスタで、そのルーツはチュニジアのクスクス。
クスクスになることによってセモリナ粉は輸送しやすい食料になり、リグーリアの食文化はサルデーニャを始めとする各地に普及していきます。
クスクス、フレーグラ、スクックツーは北アフリカら続く兄弟パスタだったんですね。
リグーリア料理のお薦め本、
『リグーリアの発酵生地』
「総合解説」
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