今日は、今月の「総合解説」でリチェッタを取り上げた個性的なシェフ、ジョルジョーネさんの話。
ガンベロ・ロッソのテレビ番組で爆発的な人気者になり、ガンベロ・ロッソが社を挙げてバックアップしているシェフです。
本名はジョルジョ・バルキエージ。
まん丸に膨れたお腹をオーバーオールに包んだ愛嬌満点の姿から、ジョルジョーネというニックネームがついたんだろうなあとは、容易に想像できます。
こんな人物。
彼の料理書のPV。
番組のPV
料理。
いやー何をやっても面白くて絵になりますね。
まさにテレビ向きの人だなあ。
彼の人柄は、料理からも感じられます。
シンプルでダイナミック、泥臭いけれど説得力抜群。
ウンブリアのペルージャ県にある、粉ひき小屋を改装したレストランで、畑を耕し、様々な家畜を飼育し、その収穫を料理して、飲み物別で約3500円のコース料理を出しています。
「総合解説」に載せた料理を見ても、農家風ソースのタリオリー二は、
豚のスペアリブ、平飼い野鶏の足、とさか、砂肝、レバー、牛の軟骨付きブリスケ、香味野菜をラルドとオリーブオイルで炒めてワインとトマトを加えて煮込む、などなど。
テレビでフランス人シェフと料理対決しても、その上品な料理に勝ってしまうのが、わかる気がします。
イタリア人は、もうすっかり彼に夢中です。
彼の人柄を知ったうえでそのリチェッタを見ると、面白いですよ。
彼の料理本『オルト・エ・クチーナ』も販売中です。
-------------------------------------------------------
“ジョルジョーネ”のリチェッタの日本語訳は「総合解説」12/14年3月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
2016年1月28日木曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ローマ帝国の中でも上質のワインと評価されていたタウラージはアリアニコのワイン。その評価の普及にはフィロキセラも一役買ってます。
今日のお題はタウラージ。 タンニンが強いのが特徴のカンパーニアのイルピーナ地方の上質ワイン。 アリアニコというぶどうから造られるローマ帝国の中でも上質のワイン。 北と南は比べられることも多くて何かとライバル関係。 南の代表、ナポリのワイン、タウラージは、北のワインバローロにたとえ...

-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日は、イタリア料理業界の最先端とは無縁の地方の村を紹介します。 ずばり、バジリカータのポッリーノ国立公園です。 イタリア人でさえ、よく知らないというバジリカータの、国立公園の、標高1000m以上の山の中にあるド田舎、もとい、大自然に囲まれた古くて素晴らしい集落です。 ...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
0 件のコメント:
コメントを投稿