イタリア料理を構成している地元密着食材の中でも、鮮度が重要で保存しにくいものは、現地に行かないと味わうことができない貴重品。
その昔は、白トリュフとか、クラテッロとか、ブッラータとか、それをわざわざ食べるために、現地まで出かけて行ったものです。
今はたいていのものが日本でも入手可能になって驚くばかりですが、最近の円安、ユーロ高では、輸入業者の方々のご苦労、お察しします。
ところで、まだ日本でなかなか手に入らないものもたくさんありますよね。
その中の一つが、イタリアで一番美味しい卵入りパスタと言われているパスタです。
カンポフィローネのマッケロンチーニ。
↓
イタリアの乾麺としては、グラニャーノの次くらいに有名。
なのに、マルケのカンポフィローネという町でしか作られていないので、外にはほとんど出回らない。
詳細は依然にブログで取り上げています。
こちら。
細いタリアテッリーネで、卵をたっぷり使うのが特徴。
伝統的な定番ソースはラグーです。
そういえば、グラニャーノのパッケリも、伝統的なソースは、ナポリ風ラグーでした。
グラニャーノは、水が豊富で水力を使った粉ひき小屋がたくさんできたことで、小麦粉が豊富に手に入るようになり、乾麺の大量生産が可能になって発展しました。
鉄道や港など、交通の便も良かった。
気候にも恵まれました。
一方、カンポフィローネは、グラニャーノとの共通点は、海に近い、ということぐらい。
粉とたっぷりの卵が原料のパスタですが、粉がたっぷりあったグラニャーノと違って、卵がたっぷりあったのがこのパスタが生まれたきっかけ。
15世紀の文献にも登場するパスタのようですが、カンポフィローネは修道院を中心に発展した町で、どうやらこの修道院の勢力圏より外に、パスタは広まらなかったようです。
近年になって、なぜ世界的に有名になったのかというと、考えられる原因は年に1回8月に行われるサグラ。
マルケの海辺の町で8月と言うと、バカンス客がたくさん集まるんでしょうね。
つまり町おこしが成功したというわけです。
サグラの様子の動画はこちら。
カンポフィローネのマッケロンチーニのメーカーの動画。
↓
イタリアの自慢の食材がいかに世界で支持されているかを示す時、なぜか必ず、「日本にも輸出しています」、と言うんですよね。
上の動画でも、日本に輸出してると言ってますが、どこで売ってるんですか?
-------------------------------------------------------
“ラグーのマッケロンチーニ”のリチッタを含む関連記事「乾燥パスタのふるさと」の日本語訳は、「総合解説」2012年8月号に載っています。
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
ニューヨークとイタリアのハイブリッド、ティラミスチーズケーキ
ティラミスの話が出たところで、(CIR)1月号の表紙の料理ですが、これは“ティラミス味のチーズケーキ”でした。 ティラミスからチーズケーキまでは、ほんの一歩。 チーズケーキと言えばニューヨークの名物。 ニューヨークの最高のチーズケーキ店。 ニューヨークチーズケーキファクトリーの内...
-
今日のお題は豚肉のリブロースのグリルです。 イタリアで子羊肉のアッロスティチーニが大流行している様子を見るにつけ、羊飼いのいない日本ではなあ・・・、と思うのですが、子羊以外にも炭焼きグリルにすると美味しい肉、もちろんあります。 イタリアのバーべキューの定番は、豚肉のコスティーネ、...
-
軽い気持ちで手にとった本、『 スーゴとソース 』 ところが、考えれば考えるほど、わからなくなってきました。 スーゴって何?ソースって何? “スーゴ”は、イタリア料理の基本の言葉の一つ。 スーゴ・ディ・カルネsugo di carne、 スーゴ・ディ・ポ...
-
グラッパを取り上げたので、トレンティーノ・アルト・アディジェの話題が続いていますが、さすがにこの州のこと、知らないなあ。 とりあえず、イタリア料理アカデミーの地方料理のソースの本、『 スーゴとソース 』 のトレンティーノ・アルト・アディジェ州のページを見てみました。 そして見つけ...
0 件のコメント:
コメントを投稿