今月の「総合解説」から、次は魚のフリットです。
イタリア人は自らを揚げ物のマエストロと自負するくらい揚げ物好き。
内臓から残り物まで、何でもおいしい1品に変えてしまいます。
「総合解説」にも度々フリットの記事は登場しています。
イタリアの沿岸部の名物料理、アンティパスト・ディ・マーレantipaasto di mareは、
港や季節ごとに魚は変わるものの、イタリア中に広まっています。
魚の前菜の代表は、新鮮な魚のグリルやフリット、イン・サオール、イワシやアンチョビなどのオイル漬けや塩漬け。タコのサラダやマリネ、エビと白いいんげんのサラダ、
魚のフリット・ミストには、おなじみの魚貝の他に、バッカラなども加わります。
イタリアの魚のフリットの中でも有名なのは、フリット・ディ・パランツァFrittura di paranza。
パランツァとは、小型の漁船の網に残った小魚のこと。
ちょっと長いけどフリット・ミストの基本が詳しい動画↓
ビーチリゾートの定番のストリートフードはコーン入りフリット・ミストfritto misto nel cono。
魚はパランツァのフリットと同じでも、初夏のバカンスの雰囲気がぐーんとアップ。
今月の「総合解説」のフリットは、アンコウのスパイス揚げと、最近よく聞くブラッディ・マリー風マヨネーズを添えた白身魚のフリット(p.24)。
先月の「総合解説」の印象に残った魚のフリットは、ホウボウをサフランで黄金色にしてソラマメのソースを添えた美しい1品でした(p.3)。
アンコウのフリットBocconcini di coda di rospo impanati e fritti 。
材料/4人分
アンコウ・・1尾、1kg
卵・・2個
0番の小麦粉、パン粉
揚げ油
塩、こしょう
レモン・・1/4個
・アンコウは背骨に沿って2本に切り、さらに一口大のボッコンチーニに切る。
・卵に塩、胡椒を加えて溶く。
・アンコウに小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて油で少量ずつ揚げる。レモンを添えてサーブする。
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「総合解説」PDF版もあります。
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