今日は、新入荷の“ニュートン・クチーナ・レジョナーレ・1000シリーズの『パスタ』から、リチェッタを訳します。
このシリーズは、お手軽価格がポイントなので、とにかく経費削減で、膨大な数のリチェッタを分厚い1冊にぎゅぎゅ~っと詰め込んであります。
というわけで1つ1つのリチェッタは驚きの短さ。
イタリア語の料理書に馴染みのない人でも、スラスラ読めます。
料理の写真はありませんが、イラストが随所に散りばめてあって、決して読みにくくはありません。
それではいくつか訳してみましょう。
最近カリフラワーが安いので、カリフラワーのパスタなんてどうでしょう。
まずは巻末の目次(Indice)の野菜のパスタPasta con le verdureの欄からカリフラワーcavolfioreを探してみます。
するとブカティーニ、ディタローニ、メッザネッリ、ペンネが見つかりました。
まずはカリフラワーのペンネからです。
【カリフラワーのペンネ/Penne al cavolfiore】
材料6人分
ペンネ・・450g
黒オリーブ・・150g
アンチョビ・・100g
カリフラワー・・1個
オリーブオイル、バター、塩
・カリフラワーを10分塩ゆでして小さく切る。
A.オイルとバター少々を熱し、小さく切ったアンチョビを加えて溶かす。カリフラワーと種を抜いて小さく切ったオリーブを加える。
・パスタをアルデンテにゆでてAであえる。
【カリフラワーのブカティーニ/Bucatini con il cavolfiore】
材料6人分
ブカティーニ・・500g
カリフラワー・・大1個
レーズン・・大さじ2
松の実・・30g
サフラン・・1袋
玉ねぎ・・1個
塩漬けアンチョビ・・50g
EVオリーブオイル、白ワイン
塩、こしょう
・カリフラワーを小房に分けて10分塩ゆでする。
・玉ねぎのみじん切りをオイル1/2カップでしんなり炒め、塩抜きして骨を取ったアンチョビを加えてフォークで押しながら溶かす。
・レーズン、松の実、カリフラワーを加えて中火で炒める。サフランを溶いたカリフラワーのゆで汁1カップをかけ、塩、こしょうで調味して15分煮る。
・カリフラワーのゆで汁でパスタをアルデンテにゆでてカリフラワーのソースであえる。
・2分休ませてサーブする。
【カリフラワーのディタローニ/Ditaloni al cavolfiore】
材料6人分
ディタローニ・・450g
カリフラワー・・1個
玉ねぎ・・1個
にんにく・・1かけ
サフラン・・1袋
アンチョビ・・3尾
パン粉
EVオリーブオイル
塩、こしょう
・軽く塩を加えた湯でカリフラワーをゆでる。ゆで汁はパスタ用に取っておく。
・玉ねぎとにんにくのみじん切り、塩抜きして骨を取って小さく切ったアンチョビをオイルでソッフリットにする。
・アンチョビが溶けたら芯を取って小さく切ったカリフラワー、少量の湯で溶いたサフランを加えて弱火で約10分煮る。
・パン粉を少量のオイルで炒める。
・カリフラワーのゆで汁でパスタをアルデンテにゆでる。
・パスタを取り出してオーブン皿に入れ、カリフラワーをかけてパン粉を散らす。オーブンで数分焼いてすぐにサーブする。
【カリフラワーのメッザネッリ、シナモン風味/Mezzanelli con il cavolfiore alla cannella】
材料6人分
メッザネッリ・・500g
カリフラワー・・1個
にんにく・・2かけ
EVオリーブオイル
唐辛子
イタリアンパセリ・・1房
おろしたペコリーノ・・大さじ3
シナモン
塩
・カリフラワーを小房に分けてアルデンテに塩ゆでし、保温する。
・にんにくとイタリアンパセリを乳鉢ですり潰し、油大さじ5と唐辛子1片(最後に取り除く)でソッフリットにする。
・シナモン一つまみを散らし、カリフワラーを加えて数分なじませる。
・パスタをアルデンテにゆでてカリフラワーのソテーパンに加え、ペコリーノを散らして1分マンテカーレする。
メッザネッリはナポリのパスタ
カリフラワーのパスタは、アンチョビ思っていましたが、意外とバリエーションがあるんですね。
-------------------------------------------------------
「総合解説」
「書籍リスト」
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
セナトーレ・カぺッリはすべての硬質小麦の父と呼ばれる小麦。たんぱく質の含有量が高く、貧者の肉、と言われるほどでした。
イタリア料理を象徴する食材、小麦の話を続けます。 硬質小麦と軟質小麦の区別は、1900年代初めに導入されました。 最も一般的なパンに使われる00タイプの小麦粉が軟質小麦粉で、硬質小麦からは若干大粒のセーモラsemolaを作りました。 軟質小麦と硬質小麦 セーモラは乾燥パスタの原料...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
今日のお題はプリーモピアット。今月の「 総合解説 」P.5の料理です。 スパゲッティなんですが、料理名がやたらカッコイイ。 “アサシンのスパゲッティspaghetti all'asssassina”だって。 初めて聞きました。 聞いたこともない料理だったのに、逆にnetに...
0 件のコメント:
コメントを投稿