2014年7月7日月曜日

ローディ

今日はイタリア便りです。
ではどーぞ。


6月初旬のことですが、日本からお友達が遊びに来てくれたので、ミラノ近郊の町Lodiへ行ってきました。
ローディはミラノの南東約30Kmに位置する人口4万5千人ほどの町で、現在は酪農の盛んなところです。
ミラノからの行き方はいろいろありますが、今回はミラノ中央駅からローディ駅まで所要約30分の列車の旅。



ピンクのローディ駅舎を背に10分ほど歩くと、町の中心ヴィットリア広場(Piazza della Vittoria)にたどりつきます。
ロンバルディア州で最も素敵だと言われる?(ベルガモに行った時も同じ言葉を聞いたような・・・)この広場は、幸か不幸かメルカートが立っていて(木曜日)、全貌は見渡せませんが、賑わっていてなんだか楽しい。





この町に来た目的は3つ。

    地元の焼き物CeramicaVecchia Lodi” を見たい

チェラミカ ヴェッキア ローディは君主の食卓を飾る陶器として、16世紀にはエミリア・ロマーニャ州ファエンツァやリグーリア州サヴォーナ、ヴェネト州バッサーノなどとともに栄華を競い合ったそうで、現在、ロンバルディア州で唯一DOC認定を受けている陶器です。

工房は郊外にあるとのことで今回は行きませんでしたが、展示販売しているお店をのぞいてみました。

SOTTO CASA 住所:Corso Umberto32 Lodi

 





(写真は工房パンフレットより)
このポッテリした雰囲気、イタフラドイツの融合的な感じ、私好きかもー。
蓋の取手が洋ナシの飾りになっているZuppiera(スープ入れ)にフォール・イン・ラブ。
いつの日か、おいしいトルテッリーニ・イン・ブロードが作れるようになったら、これを買いに来ようと心に決めました。
ん?そんな日が来るのかしら??
20数年前の震災以降、高価な焼き物は割れると悲しさ倍増だから・・・と、ドイツのマイセンやハンガリーのヘレンドに行ってもお買物を控える日本の方が多くなったような気がします。
磁器ではなく陶器ですが、ここのは割れてもまた買えばいいやって思えるお値段です!
② L’Erbolarioへ行きたい おそらく、ミラノ周辺に在住の日本人の多くが、別名ロンバルディア州のロクシタンと呼んでいる?自然派化粧品のお店、レルボラリオ。
その本社がここ、ローディにあるのです。
イタリア国営テレビでも取り上げられたことがあるのですが、テレビやホームページで見る限り、本社はとっても素敵な建物Villaなんですよね。
ぜひとも行ってみたいと思ったのですが、残念ながら、個人の見学は受付けていないとのこと。
で、市内にあるお店に行ってみました。




中庭からの様子にうっとり・・・。小さいけれど、店内もとっても素敵です。



友人はお土産用にたくさんお買物をしたのですが、すべて個別にプレゼント包装(無料)してくれました。
それがまた、とってもかわいいんです。
ここはまた、たくさんの試供品をくれることでも有名で、もう大満足でお店を後にしました。 L’Erbolario 市内2店舗
  住所:Via Camillo Benso Conte di Cavour,5 Lodi (直営店) :Corso Roma,80 Lodi (写真はこちらの店舗)
ちなみに、L’Erbolarioのお店はミラノ市内にも郊外にもたくさんあります。

③ 地元のチーズ Granone Lodigianoを食べたい グラーナでもなく、パルミジャーノでもなく、グラノーネ・ロディジャーノ(笑)。
おなじみ、あの丸い大きな塊を刃物で削ってサーブすることで知られているのだとか。



(写真はイタリアのサイトからお借りしました)
アグリツーリズモでお食事がしたいという友人のリクエストで、ローディ駅の隣にあるバスターミナルから路線バスに乗り、隣町ローディ ベッキオへ向かいます。
15分ほどのバス(Line社 Linea 3)の旅です。
ここの人はホントに親切で、どこで降りたらいいのかバス車内のみんなが教えてくれ、バス停下車後は忙しいお昼時にもかかわらず、道に迷ったらいけないからとアグリの女性オーナーさんのマンマが車で迎えに来てくれました。
店内ほぼ満席でびっくり。
メニューはなくて、次々前菜が出てきます。
モルタデッラとピスタチオのパテ、ハム3種。








食べたかったチーズ、ロディジャーノとアーティチョーク。一緒に口に入れるとうまさ倍増!




チーズに隠れて見えませんが、アーティチョークのオイル漬けはちゃんとなが~い茎もついていて嬉しい!!
実は私、蕾よりも茎の方が好きなんです。フフフ。
続いてマンマの手打ちパスタ、ドルチェはズッパイングレーゼを選択。甘さ控えめでこれもおいしい。








友人は、ドルチェにりんごのタルトを選んだのですが、今まで食べたりんごのタルトの中で一番おいしいって絶賛。
なんでも、おばあちゃんから受継いだ秘伝のレシピなのだとか。
でも写真なしです、えへへ。
スーツを着たビジネスマンや配達のガテン系おじさん達は、パスタではなくお肉を食べていましたよ。
   気になるお値段ですが、MENU Pranzo di Lavoro平日ランチなら25ユーロ。とってもお得!!
そうでなければ通常35ユーロだそうです。  
働くおじさん達が去った後の静かなひと時。




店内の壁にはVecchia Lodiが飾られていました。




ちなみにこの赤いバラ模様が、マイセンでいうところのブルーオニオンなのだとか。 動物もいますよー。




馬 『テヘヘ。マイセンと比べちゃったよ。
郷土愛ということでお許しください。』
Agriturismo San Lucio di Campagnoli Paola  tel:0371-752608 (予約がベター) 住所 1 Cascina S.Lucio, Lodi Vecchio
そういえば、ローディの町ではお買物に夢中になるあまり、ロンバルディアの宝石ともいわれる(←郷土愛)インコロナータ教会(Tempio Civico dell’Incoronata)を見学するのをすっかり忘れていました。
代わりにお食事後、ローディ ベッキオの町はずれにある聖バッシアーノ教会(Basilica di San Bassiano)を見学。



親切なローディの人たちのおかげで、素敵な一日になりました。
復路ローディ ベッキオからミラノへは、地下鉄3号線の終点SanDonato駅まで所要50分のバス(Line社Linea 8)が出ています。
バカンスの間、田舎のバスはびっくりするほど本数が減りますので、公共の交通機関ご利用の際は事前にスケジュールをご確認くださーい。
ミラノからの半日旅行、コモやベルガモも素敵ですが、ローディもお勧めです。





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