『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の連載記事「グルメ紀行」、今月配本号で取り上げたのは、マイエッラ国立公園周辺です(P.32)。
マイエッラ....、あまり聞かない名前ですよね。
イタリア中部、アブルッツォ州の山間部にあります。
一番高い山は、標高2793mのアマーロ山。
大きな地図で見る
冬は雪に覆われてスキーリゾートに変身するこの地方ですが、普段は羊の放牧地。
2007年の8月はこんな光景。
羊以外あまり知られていないようなマイエッラ。
実はここに、食の分野ではイタリアを代表する有名な企業があります。
それはデ・チェッコ(ディ・チェコ)。
デ・チェッコのレトロなCM(同じものが2回流れます)。
こちら↓はデ・チェッコの工場を詳しく紹介している動画(長いです)。
普段食べているパスタがどんな所で作られているのか、よく分かります。
その1:
デ・チェッコは、1886年、マイエッラの山のふもとのファーラ・サン・マルティーノという小さな町で、ドン・ニコラ・デ・チェッコ氏が創業。現在は5代目。
毎日180種類のパスタを500トン生産し、世界85カ国に輸出しています。
その2:
パスタができるまで。
デ・チェッコのパスタには、マイエッラの山の水が使われているんですねー。
おそらく、マイエッラなんて聞いたこともない人がほとんどだと思うのですが、そこの水で作られて、そこから運ばれてきたものが、日本の食卓にも普通にのっていたんですねえ。
小麦価格の高騰で、日本の店頭に並ぶディチェコの値段も大幅に値上がりしている今日この頃。
今後、デ・チェッコはどう対処していくのか、気になるところです。
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関連誌:ラ・クチーナ・イタリアーナ今月配本号(2006年2月号)
記事の翻訳は「総合解説」に載っています。
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4 件のコメント:
こちらでもパスタの値段が高くなってすごくショックです。。。(涙)
でもでも、このデ・チェッコを見ていたら、食べたくなってきた~。
レトロなCMもなかなかいいですね。
そして、デ・チェッコの工場で作られ流れているペンネとか見ているとかわいい。ふふふ
pepe犬さん
フランスでも値上がりしてますか。
こちらでは1袋50円ぐらい上がったかなあ。
ディ・チェッコのCM、もっとおしゃれなのもあるんだけど、あえてこっちにしました。ディ・チェッコの袋の絵を見たら思い出してね~。
マイエッラはアブルッツォにおける次なる野望のうちのひとつです(笑)。でもあんまり情報がなくて、どこを基地にまわったらいいかよくわからないんですよね。本当は5月とかに行くと最高なんだろうけど、もうすぎちゃいました。行きたい。
くるりさん
マイエッラ、5月にドライブしたら、気持ち良さそうですねえ。
最近は雪ががんがん降るようになって、雪が多いスキー場として知られているとか。
冬もいいかも。
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