今日のお題はシチリアを代表する大人気ストリートフード、パネッレとカッツィッリ。
両者とも揚げ物です。
チェーチの粉のソフトなフリッテッレ、パネッレpanellleのほうが多分よく知られているかも。
もう一つのカッツィッリcazzilliは、聞き慣れない名前ですが、その実態はじゃがいものコロッケ、別名クロッケcrocchè。
揚げ物屋さんで人気なのもうなずけますねー。
パネッレは、シチリアの食文化を語るときに必ず登場するアラブの影響を受けた食べ物。
アラブ人がチェーチの粉と水を混ぜた生地を焼いて作っていたものがルーツ。
さらに、これらはストリートフード、つまり屋台で売る食べ歩きできる食べ物、ということは農村部ではなく都会の食べ物であること、というわけで、パレルモの名物になったのも納得の一品です。
カネッリ
片手で握って作る細長い俵型が独特です。
パネッレ
パネッレの屋台、パネッラーロ
↓
休み時間になると何百個と売れるんだそうです。
余ったパネッレやクロッケの生地で作るラスカトゥーラ。
↓
-------------------------------------------------------
“パネッレとカッツィッリ”の生地とリチェッタの日本語訳は「総合解説」2018年8月号に載っています。
「書籍リスト」
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
南チロルはドイツと南イタリアが融合した面白い地方。ワインの収穫後の新ワインを味わう時は、ご近所みんなでパーティー!
今日のお題は、アルト・アディジェの料理です。 イタリア最北の州、アルト・アディジェ、別名南チロルsud tirolは、海だけじゃなく、山もあるイタリア料理を象徴する地方。最近では、アルプスへの注目度も上がっています。 南チロルのトルゲレンの祭り。 下の動画のタイトルは、“ビギナー...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
軽い気持ちで手にとった本、『 スーゴとソース 』 ところが、考えれば考えるほど、わからなくなってきました。 スーゴって何?ソースって何? “スーゴ”は、イタリア料理の基本の言葉の一つ。 スーゴ・ディ・カルネsugo di carne、 スーゴ・ディ・ポ...
0 件のコメント:
コメントを投稿