今日は「総合解説」にのせたローマ料理の話です。
その前に、「総合解説」2015年2月号発売しました。
ローマ料理の後半も載っています。
ローマ料理の1品目は、やっぱり生ハムとイチジクのピッツァにしました。
ニュートンの『クチーナ・ロマーナ』のリチェッタです。
取りあえず、1品目でこの本のスタンスがよーくわかりますよ。
何しろ、作り方は、まず、パン屋で焼き立てで熱々のピッツァを買う。
ですから。
この地元民にしか分からない突き放した解説っぷり。
確かにこうすれば最高の生ハムとイチジクのピッツァができるに違いない。
グイド・トンマーゾの『ローマ・エ・ラツィオ』のブルスケッタはこんな感じ。
パーネ・カゼレッチョ(理想的なのは1日たったパーネ・ディ・ジェンザーノかラリアーノ)を厚さ1㎝にスライスし、さらに半分に切る。
強すぎない火(炭火)であぶり、ふちにしっかり焼き色が付いたら半分に切ったにんにくをこすりつける。・・・
この調子で神経質なまでに詳細に続きます。
仕上げにかけるオリーブオイルの種類まで、指定しています。
訳しながら何度も、ローマに住んでなきゃ手に入らないって、とつっこみたくなります。
一番現実的で冷静なグリバウドの『ラツィオ』には
「ブルスケッタという名前は、こんがり焼くと言う意味のbruscareという動詞が語源。ほとんどすべての州に似たものがあるシンプルな料理だが、ラツィオのブルスケッタは特によく知られている」
と、納得の解説が。
まだありますよー。
『ローマ・エ・ラツィオ』のスップリは、
「リゾットが少量残ったら、スップリを作るいい機会だ」
から始まって、リゾットの作の方は丸々省略。
ローマっ子が実際にやっているリチェッタそのものなんですね。
続いてプリーモ・ピアットです。
ローマのパスタは、カルボナーラ、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ、アマトリチャーナ、プッタネスカ等々日本でもおなじみのものばかり。
先日ブログで紹介した鶏レバーのローマ風フェットゥッチーネや、ブロッコロ・ロマネスコのパスタ・エ・ブロッコリーなど、ローマっ子に人気のリチェッタも訳しました。
ブロッコロ・ロマネスコ
↓
1月号の前半は前菜、メレンダ、プリーモを訳しました。
2月号の後半は、セコンド、野菜、ドルチェです。
翻訳の感覚がつかめてきたのでリチェッタの数も大幅に増えています。
来月はカンパーニア料理の予定です。
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