サルデーニャのパスタの話の続きです。
サルデーニャで、マッロレッドゥスの次に有名なのは、フレーグラfregula(またはフレーゴラfregola)あたりでしょうか。
フレーグラ
フレーグラは硬質小麦粉に水(卵やサフランを加える場合もあります)を吸わせながら掌で混ぜて小さな粒状にし、仕上げにトーストしたもの。
その形からクスクスの一種とも言われますが、クスクスよりは大粒です。
フレーグラの語源は、ラテン語で「こする」という意味の“フリカーレfricare”だと考えられています。
この言葉、魚が産卵の時に、砂利に腹をこすり付けながら卵を産む姿も意味します。
つまり、そうやって産み落とされる魚の卵と、粉と水をこすり合わせながら作られるパスタの粒がそっくりで、こう呼ばれるようになったというわけです。
↓フレーグラ作り
サルデーニャには、個性的なパスタがまだまだたくさんあります。
↓アンダリノス。
成形してから数日乾燥させます。
次の動画には、フレーグラ、詰め物入りパスタのマッカロッネスmaccarrones、鳩の形のカオンバザcaombasa(復活祭の時期に、子供たちのために作られるパスタ)などが登場。
いずれも芸術的に美しいものばかり。
『ガンベロ・ロッソ』で紹介している本、『Sardegna. Le paste della tradizione』では、この他にもまだまだ美しいパスタが紹介されています。
こんな内容の本です。
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関連誌;『ガンベロ・ロッソ』2009年6月号
“サルデーニャのパスタ”の解説は、「総合解説」'08&'09年6月号に載っています。
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