今日はズッキーニの話。
夏が旬のズッキーニ。
Zucchine, photo by Eric Perrone
ズッキーニのスカペーチェ, photo by bionicgrrrl
シャコと花ズッキーニのスパゲッティ, photo by frabattista
丸ズッキーニのリピエーネ, photo by 1la
いきなりですが、質問です。
ズッキーニの原産地は?
答えは中南米。
イタリア野菜の代表のようなズッキーニですが、トマトやじゃがいもと同じで、アメリカ大陸が発見された後にヨーロッパに伝わった野菜でしたね。
イタリアで流通しているズッキーニには、色々な種類があります。
でも、味はそれほど大差なく、たいていが外見上の違いによる分類なのだそうです。
地方ごとに特徴があって、たいてい産地の名前が付いています。
縦に筋が入っているストリアータ
濃い緑色のヴェルデ
色の薄いビアンカ
丸ズッキーニのトンダ
ロングズッキーニのルンガ
白いロングズッキーニで先端が膨らんだトロンベッタ
そして、正確にはズッキーニではないのですが、ロングズッキーニと呼ばれるシチリアのククッツァ・ルンガ
ズッキーニ料理の基本、トリフォラーテ。
にんにくのソッフリットにズッキーニを入れて炒め、塩、こしょうをした後は蓋をして加熱します。
蓋を取って水分を飛ばし、仕上げにプレッツェーモロを加えます。
次の動画はズッキーニのクリームのフジッリ。
こちらもまずズッキーニのトリフォラートを作ります。
ただし、にんにくではなく、エシャロットのみじん切りを使います。
「エシャロットは玉ねぎとにんにくの中間のような味。
エシャロットを使う時は玉ねぎもにんにくも要りません。
逆にエシャロットがなければ玉ねぎとにんにくで代用できますよー」と言ってます。
このトリフォラート、「玉ねぎを加えて炒めればフリッタータの具にもなります」
ズッキーニのクリームは、生のズッキーニ、パスタのゆで汁、バター、バジリコかミント、塩をミキサーにかけます。
「こうすれば(野菜嫌いの)子供も大丈夫」
クリームをトリフォラートに加え、ゆでたフジッリを入れてなじませます。
火を止めたらパルミジャーノとパスタのゆで汁(適宜)を加えてマンテカーレ。
味の弱いズッキーニでも、香りのよいボリュームのある一品になります。
次回はシチリアのロングズッキーニ、ククッツァ・ルンガの話です。
-------------------------------------------------------
[creapasso.comへ戻る]
=====================================
登録:
コメントの投稿 (Atom)
南チロルはドイツと南イタリアが融合した面白い地方。ワインの収穫後の新ワインを味わう時は、ご近所みんなでパーティー!
今日のお題は、アルト・アディジェの料理です。 イタリア最北の州、アルト・アディジェ、別名南チロルsud tirolは、海だけじゃなく、山もあるイタリア料理を象徴する地方。最近では、アルプスへの注目度も上がっています。 南チロルのトルゲレンの祭り。 下の動画のタイトルは、“ビギナー...
-
グラナ・パダーノの話、その2です。 イタリアで流通しているハードチーズの50%近くを占めるグラナ・パダーノ(AC Nielsen調べ)。 2008年の生産量は、435万5347個でした。 平均的な販売価格は11.05ユーロ/㎏。 イタリアの硬質チーズの平均価格は12.70ユーロな...
-
今日はブラザートの話。 『ラ・クチーナ・イタリアーナ』の記事の解説です。 バローロのブラザート, photo by Silvio 記事によると、 ブラザート brasato は、イタリア語で「炭」という意味の“ブラーチェ brace ”の古い呼び方、“ブラーザ brasa ”が...
-
軽い気持ちで手にとった本、『 スーゴとソース 』 ところが、考えれば考えるほど、わからなくなってきました。 スーゴって何?ソースって何? “スーゴ”は、イタリア料理の基本の言葉の一つ。 スーゴ・ディ・カルネsugo di carne、 スーゴ・ディ・ポ...
0 件のコメント:
コメントを投稿