2008年11月21日金曜日

イタリアの温泉

今日はクレアパッソのイタリア在住スタッフ、ポモドーロさんのイタリア便り、その3。
イタリアの温泉の話です。

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イタリアには温泉が沢山ありますが、あいにくペルージャ近辺にはないのが温泉大好き人間としてはつらいところです。
一番近いところでシエナ近郊、車で1時間ちょっとかかります。

私達が行くのはヴィテルボという町で、ペルージャからローマ方向に130キロ、1時間半の道のりです。
ここは、紀元前エトルリア時代から温泉地として知られていた所で、ローマ時代には公共、私有を含めて14ヶ所もの湯地があったと伝わっています。
現在はそれほど多くありませんが、有名な温泉場もあります。
野天のも幾つかあって、いつも行くのはその一つ。
会員制で、年会費25ユーロ払えば、その年は無料で何時でも入れます。
会員の友達は一回10ユーロ、10日間有効です。
でも残念ながら、ペルージアから遠いのでそう頻繁に行けません。
皆、家庭も仕事もあるので、そう遊んでもいられないので・・・。


Bullicame - terme
ヴィテルボの温泉, photo by c. v.


ここは硫黄とその他のミネラルを含んだ温泉で、源泉の温度は58度。
大きなプール程の源泉を直接引きこんだ湯槽、家族風呂程の大きさのぬるい湯槽、冷水の槽、が整備されています。
お水など液体を飲みながら入っているとのぼせない、という事を、ここの常連さんに教えてもらったので、自分の適温の所にいるといつまでも入っていられます。
私は熱めのところが好きなので、20分くらい入ると少し出て、というのを繰り返しますが、イタリア人の多くは、少しぬるめの所で1時間くらいは平気でつかっています。
人によっては、さらにぬるい槽につかり、またメインの槽に戻って来ます。 

温泉の周囲は、ローマ時代の遺跡が残る広い芝生とオリーブ畑になって、お弁当、飲み物、デッキチェアーなど、持ちこみ自由。
彼等は、気候の良い時期には、日光浴と温泉浴を交互に楽しんでもいます。
常連さんの中にはキャンピングカーで来る人もいます。
仕事を終えた後、すぐここに来て、寝る前にまず入浴。
朝風呂に入り、散歩してからまた入浴・・・・。
うらやましい限りです。

こちらでは水着を着て温泉に入るので混浴。
水着をきたままというのは、慣れのせいかもしれませんが、あまり解放感がありません。
それでも温泉はいつ行ってもいいものです。


今回の温泉のhpはこちら。
www.lepozzedisansisto.org



おまけの動画。
ヴィテルボ南部のヴェトラッラの温泉。




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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

うわー、栗に、温泉って、まさに寒さが深まる日本の晩秋と一緒じゃないですか。

十数年前イタリアの温泉を必死で調べたことがあります。当時はネットがなかったから大変でしたが、結局行きませんでしたが(笑)
サトゥルニアの温泉なんて、今では誰でも知っていますもんね。

ところで、源泉温度が58度なんて、意外に高いんですね。しかも私の好きな硫黄泉。持ち込み自由ということは、秋田の玉川温泉みたいなもんか。これなら冬でも大丈夫そうですが、なかなか秋冬に行く機会がないので、残念。秋冬のほうがおいしいもの食べられるのに。ペルージャでお買い物もしたいなぁ・・・。

匿名 さんのコメント...

くるりさん。
本当にそんな感じですねー。(笑)

サトゥルニアにも行きましたよ。あの辺にも野天のがあるので。エトルリア時代の遺跡を見ながら散歩して、帰り際に温泉です。

真冬に行ったことがありますが、風さえ強くなければ、ぜんぜん大丈夫。なにせ野原の真ん中にあるようなところなので。よーく温まってからバスローブを着て、その上にコートを羽織ってお弁当。結構いられるものです。

ペルージャでのお買い物は×ですよ。イタリアの中でも物価の高い町として有名なんです。残念ながら。

匿名 さんのコメント...

まさに玉川温泉の世界ですね〜。

ペルージャ、物価が高いんですか−。それでもお気に入りのブーツも革ジャンもみんなペルージャで買ったものなんですよ。どちらも十数年使っていますが(ブーツも底打ちし直して)、しっかり減価償却は終わっていますので、多少高くても充分価値があると思います(まあ当時はリラだったので)。

私はそこそこの地方都市で買い物するのが好きなんです。大都会だと買い物するだけで相当歩かなければならないけど、この程度の規模だと一周してから再度店をピックアップしてもたいして時間がかかりませんし、そこそこ程度ですがセンスがいい店があるので(笑)

南チロルはドイツと南イタリアが融合した面白い地方。ワインの収穫後の新ワインを味わう時は、ご近所みんなでパーティー!

今日のお題は、アルト・アディジェの料理です。 イタリア最北の州、アルト・アディジェ、別名南チロルsud tirolは、海だけじゃなく、山もあるイタリア料理を象徴する地方。最近では、アルプスへの注目度も上がっています。 南チロルのトルゲレンの祭り。 下の動画のタイトルは、“ビギナー...