2008年7月14日月曜日

トゥッリーガ

今日はワインにまつわる話。

『クチーナ・エ・ヴィーニ』6月号から、アルジョーラスのトゥッリーガの話です。


P8120307.JPG
トゥッリーガ, photo by dok42dok


トゥッリーガと言えば、アルジョーラスを代表するワインであり、サルデーニャのトップクラスの赤ワイン。
そして、イタリアの大御所エノロゴ、ジャコモ・タキス氏の代表作の一つ。

アルジョーラスのhpはこちら。
www.cantine-argiolas.it

ぶどうはカンノナウ、カリニャーノ、ボヴァーレ・サルド、そしてマルヴァジーア・ネーラ。
全部サルデーニャの品種。
たった5~7%のマルヴァジーア・ネーラが、このワインの寿命を支えるポイント、と語る現エノロゴ、マリアーノ・ムッル氏の話、興味深いですねえ。

“トゥッリーガ”という名前は、畑のある場所の地名で、サルデーニャ南部、カリアリ県のセレーガス市にあります。


352° Festa di Sant'Efisio
セレーガスの民族衣装, photo by Cristiano Cani


『クチーナ・エ・ヴィーニ』によると、トゥッリーガという場所は、考古学上重要な所なんだとか。
いったいどう重要なのか・・・。
その謎を解く鍵となるのが、ワインのラベルの赤い像。

この像、トゥッリーガの母神と呼ばれています。
現在は、カリアリの国立考古学博物館所蔵。
こんな像。
 ↓
www.flickr.com

新石器時代の石の像で、紀元前2500年頃のもの。
日本で言えば縄文時代。
完璧なシンメトリーをなすこの像、実は、新石器時代のものとしては、地中海地域のもっとも重要なものの一つなんだそうです。
へえ~。
トゥッリーガを飲む機会があったら、ラベルの像の鑑賞も忘れずに。


今日のおまけ。
カンノナウ・ディ・サルデーニャが持ちねたのコメディアン。
イタリアワインとイタリア料理の知識があって、なんとなくイタリア語が分かれば、結構笑えます。






おまけのおまけ。
マルヴァジーアという名前のにゃんこが、カリカリ食べてます。
ちなみに、イタリア語でカリカリはクロッカンティーニ。






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関連誌;『クチーナ・エ・ヴィーニ』2007年6月号(クレアパッソで販売中)
“トゥッリーガ”の記事の日本語訳は、「総合解説」'06&'07年6月号、P.34に載っています。


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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

アルジョーラスだと、なんかトロピカル爆弾的な白しか飲んだことないけど、いつかトゥッリーガも飲んでみたい。けど高い…。どうにかしてください(^^;
あと、マルヴァジーア・ネーラ単体にも興味ありです。

この頃暑すぎるのかイタリア料理も食べたくないし、ワインも飲む気になれません。で白に氷入れたり、炭酸水入れたりして超邪道に安ワイン飲んでます(^^;
でも、イタリア人もやってるんですよね。水で割ったりしてた。

prezzemolo さんのコメント...
このコメントは投稿者によって削除されました。
prezzemolo さんのコメント...

くるりさん
トゥッリーガ、イタリアで飲めば、日本ほど高くないですよね。
私は夏は、泡がないと生きていけません。缶チューハイの“ドライ”ってやつを毎日飲んでま~す。

地中海の豚の塩漬けと、北欧のスモークの技術が結びついた豚肉の保存食、スペック。塩だけでなく、山の空気がポイント。

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