2025年3月20日木曜日

縛りだらけの材料で作るティラミス・ワールド・カップには、まだまだたくさんのティラミスがエントリーしています。


トレビーゾのティラミス・ワールド・カップですが、『クチーナ・イタリアーナ』誌はスポンサー企業になっています。2022年11月号には、各部門で優勝したティラミスのリチェッタが載っていました。(CIR)には載せられなかったので、ここでいつくか訳してみます。

そもそもコンクールでは、オリジナル部門とクリエイティブ部門があり、オリジナル部門は使用しなければならない6つの食材、サボイアルディ、マスカルポーネ、卵、コーヒー、ココアパウダー、白砂糖が決められていて、これらは主催者側が用意します。材料の追加はできません。クリエイティブ部門ではマスカルポーネ、卵黄、コーヒー、ココアパウダーの4つの食材を使うことが必須。最大3つの材料を加えることが認められています。

まずはリチェッタ・オリジナーレ部門で優勝した“ティラミス・ファルファッラTIRAMISÙ FARFALLA”。クチーナ・イタリアーナ誌11月号の表紙になっているティラミスです。

材料/4人分
マスカルポーネ・・250g
砂糖・・75g
卵黄・・65g
サボイアルディ、コーヒー、ビターココア

・モカでコーヒーを淹れて完全に冷ます。
・サボイアルディをコーヒーに浸して皿に並べ、休ませる。
・卵黄と砂糖を柔らかくふんわりしたクリームになるまでホイップして、ホイッバーでマスカルポーネとさっと混ぜる。
・セルクルを使ってサボイアルデイとクリームを2段重ね、冷蔵庫で1時間休ませる。
・仕上げにココアを振りかける。

クリエイティブ部門の“サプライズ”という作品は、本当にサプライズ。なんとゴルゴンゾーラ入りです。

材料/4人分
マスカルポーネ・・125g
くるみ・・4個
イチジクのジャム・・小さじ4
クリーミーなゴルゴンゾーラ・・小さじ4
サボイアルディ・・1パック
卵黄・・1個
砂糖・・大さじ1
ビターココアパウダー、コーヒー

・モカでコーヒーを淹れて完全に冷ます。
・卵黄と砂糖をふんわりするまで泡立て、ホイッバーでマスカルポーネと混ぜて均質のクリームにする。
・サボイアルディを縦に半分に切り、さらに4つに切って長方形にする。
・皿かグラスにジャム小さじ1を入れ、その上にサボイアルディをのせてコーヒー小さじ1をかける。
・クルミにゴルゴンゾーラ小さじ1を塗り、サボイアルディにのせる。
・全体をマスカルポーネのクリームを房状に絞り出して覆い、仕上げにココアを振りかける。

みんな同じのわずかな材料で作るのに、バリエーションはかなり豊富。アイデア次第ということですね。

オリジナルティラミスの店。

ティラミス発祥の店と主張するレストラン・ベッケリエのティラミス。


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2025年3月19日水曜日

未だに決着がついていないティラミスの発明者。でもトレビーゾのティラミス・ワールド・カップは10回も開かれている大会。トレビーゾ市民はここが発祥地と固く信じている。

ワインのコッリオの話題から、フリウリの州都、トリエステの料理の話をちょっとしました。実は、トリエステは、とーっても有名なイタリアのドルチェの発祥地、と強く主張していているのです。
それはティラミスです。
確かにルーツが曖昧なドルチェというか、誰もが考え出しそうなほどシンプルなドルチェなので、そのルーツは、いまだに決着がつかない議論になっています。

それが、フリウリの州都トレヴィ―ゾは、ティラミスの発祥地と信じて疑わないのです。ティラミス・ワールド・カップなるものまで開催されています。webページはこちら

ティラミス・ワールド・カップ2024は10月11~13日



ティラミスを発明したのは誰か、という動画。ベネトのベッケリエというレストランという説が一般的。トレビーゾ説は初めて知りました。

ティラミス・ワールド・カップとは

ベッケリエのオーナーもトレビーゾの住民も、元祖説を却下する気はさらさらなさそう。


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2025年3月18日火曜日

フリウリはヨーロッパの中にある小さなヨーロッパ。イタリアの秘密の庭園とも呼ばれています。

フリウリ-ベネチア・ジューリアのワイン、コッリオを取り上げているこの機会に、あまりお馴染みじゃないフリウリの料理を見てみたくなりました。

フリウリ-ベネチア・ジューリアはヨーロッパの中にある小さなヨーロッパ。

地中海とアルプスの間にあって、ヨーロッパを代表する3つの民族、ラテン、ゲルマン、スラブが融合する地、だそうです。トリエステで感じたゴージャスさやドラマチックさは、ヨーロッパらしさだったのでした。南イタリアからやってくると、特にキラキラして見えました。この国境地帯は、ニューヨーク・タイムズがイタリアの秘密の庭園、と呼び、世界で最も洗練された食とワインの文化の一つが生まれた祝福された土地、と評しているそうです。
知れば知るほど興味深い地。


フリウリ-ベネチア・ジューリアの略称はFVG。

FVGの味。南イタリアからやってくるととても新鮮。

フリウリの名物料理はチャルソンズやフリーコ、ドルチェのグバーナなど。

チャルソンズcjarsons

フリーコfrico

グバーナgubana


(CIR11月号)のコッリオの記事には、コッリオのワインと組み合わせるフリウリ料理の日本語のリチェッタも載っています。

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2025年3月17日月曜日

コッリオのフリウラーノは昔トカイと呼ばれていたワイン。コッリオはローマ人、スラブ人、ゲルマン人の交差点。

(CIR11月号)の今月のワインは、“コッリオ”です。
コッリオのワインの話には、ちょくちょくあるワインの名前が登場します。それは“トカイ”です。名前は聞いたことあるけど、ワインは見たことないという、ちょっと不思議なワイン。
それもそのはず、このワインはハンガリーの有名ワイン。貴腐ワインです。
なぜか産地のトカイとその周辺にもこの名前が使う習慣があって、かなり広まっていたようです。ところがEUの規定で名称の使用が禁止され、コッリオのトカイはフリウラ—ノという名前に代わりました。

ハンガリーのトカイ。

コッリオのフリウラ―ノ。

フリウラ―ノのポイント


フリウリはイタリアの中でも独特な文化と歴史があるとても興味深い地方。隣はスロベニア。フリウリの州都のトリエステは、オーストリア・ハンガリー帝国の雰囲気が色濃く残っていて、とてもエキゾチック。初めて足を踏み入れたのはかなり昔ですが、その時のカルチャーショックは、まだ覚えています。イタリア中をバックパックで巡っていた貧乏学生にとっては、イタリアで初めて体験するオーストリア・ハンガリー帝国の雰囲気。イタリアでもマイナーな州なのに(ゴメン)、なぜかコージャスで、すべてが映画の舞台みたいにキラキラ輝いてドラマチックでした。有能な作家なら、傑作の一つや二つ、すぐ生み出しそうな街。


イタリアの魅力は、この多様性。一つの国に様々な国の影響が残っています。
トリエステとアーストリア・ハンガリー帝国。


(CIR)のワインの記事には、必ずワインの産地の名物料理とワインの組み合わせが提案されています。コッリオの場合、組み合わせる料理はラザーニャ、豚肉と栗のパイ、季節の野菜のフリッタータ。

料理とワインの組み合わせに、その地方独特の地方料理と食文化の理解は欠かせません。


ストラーダ・デル・ヴィーノとフリウリ料理

スペイン、ギリシャ、アラブ、フランスあたりがイタリア料理にもっとも大きな影響を与えた異国文化。スラブというキーワードが登場するのはこの地方ぐらい。
フリウリの名物の一つ、サン・ダニエーレの生ハム


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2025年3月15日土曜日

フリウリを代表する白ワインの生産地区で、オーストリア帝国の最高の白ワインの産地だったコッリオ。

今日のお題は、(CIR11月号)から、ワインです。
今月のワインはコッリオ、記事の日本語訳は(CIRP.39)。
地方料理のバリエーションの豊かさがイタリア料理の魅力ですが、料理だけでなく、ワインも地方色がとても豊か。
コッリオはフリウリ・ベネチア・ジューリアを代表する白ワインの生産地区。

フリウリのワイン。

世界でも最高のテロワールの、ゴリツィアのなだらかな丘陵地。
かつてはオーストリア帝国の最高のワインの産地で、白ワインに特化した産地だったそうです。

コッリオ・ゴリツィア―ノのワイン

シャルドネやソーヴィニヨン、トカイが有名だが、最近は複数の品種を使うコッリオ・ビアンコが注目されている。


コッリオとはイタリア語で丘陵地のこと。丘陵地は日当たりがよく、一日の気温の変化が大きい、というとくちょうがある。ソフトな圧搾で造られるコッリオの白ワインは、今の時代に求められる軽いワイン。さらにフルーティーで花や草の香りのシャルドネやピノ・ビアンコ、ソーヴィニオン、マルバジーアといったぶどうを皮や種を加えずに20℃に管理して発酵させたワインで、強い香りのインパクトがある。このタイプのワインは魚料理に合う。
一般的にコッリオ・ビアンコの特徴は、強めの麦わら色でデリケートに香り、軽いアロマが感じられるものもある。味はドライで活発。サービスの適温は12℃。蒸したカニやサン・ダニエーレの生ハムが合う。リゼルバは牛肉のカルパッチョとも相性がよい。

コッリオのワインの造り手、リヴィオ・フェッルーガ。

コッリオのストラーダ・デル・ヴィーノ。

フリウリはイタリアの中でも東ヨーロッパの影響が強く感じられる地方。ベネチアに行ったついでに白ワインを飲みに行くのもあり。

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2025年3月14日金曜日

ランゲの大きな魅力の一つ、人気のシェフたちの店

ランゲ地方の話題、今日のテーマは有名レストランです。
まずはチェルヴェーレのアンティカ・コローナ・レア―レ。
ピエモンテの代表的伝統料理を最新のテクニックと知識で調理した、シンプルで明快な料理を出している。グランシェフはジャンピエロ・ヴィヴァルダ。

antica colona reale(店のwebページはこちら)。

ジャンピエロと父親がシェフ。下の動画で使ってるカタツムリはランゲ地方の町、ケラスコの名物。

店の菜園。規模が桁違い。

リストランテ・ピアッツァ・ドゥオモ(店のwebページはこちら)は、この店に行くためにアルバに行く人もいるスーパー・オステリア。シェフはイタリアを代表する、エンリコ・クリッパ。

エンリコ・クリッパのラビオリ

ランゲではなくブリアンツァ出身。ピエモンテの古い伝統料理に固執せず、地元の習慣と食材を駆使した料理を作る。

デ・チェッコの地方料理のパスタの本、『パスタ・ヴィアッジョ・イン・イタリア


のピエモンテのシェフとして選ばれたのは、ルイザ・ヴァラッツァ。


ホテル・レストラン・アル・ソリゾのシェフ(店のwebページはこちら)

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2025年3月13日木曜日

アルバの名物

ランゲ地方の話の続きです。
この地方の名物は、白トリュフ、ワイン、牛、ヘーゼルナッツなどと、バリエーション豊か。その中心地、アルバも注目のグルメタウン。

さらに、イタリアを代表する注目のグランシェフたちのレストランも、この地方を訪れる目的の一つ。

アルバの白トリュフ祭り



アルバの白トリュフ祭りはイタリアのスペチャリタ巡りの旅には欠かせない目的地。白トリュフはイタリア各地で採れますが、アルバには、ワイン、名物料理、有名レストランなど、訪れたいグルメポイントがたくさんあります。一生に一度は食べてみたいアルバの白トリュフ。ここではさまざまなトリュフ製品や料理に出会えます。

トリュフは自らが遠くに運ばれるように動物たちを魅了して地中から掘り出させます。トリュフの生存戦略に一番はまっているのは人間。

トリュフ犬。

チョコレートのフェレッロはアルバと強く結びついた企業。
ピエモンテ牛。中型のイタリアを代表する品種。ミルクより肉、特に若牛の肉が評価されている。赤身でコレステロール値が低く、ボッリートや生で食べるのに最適。

ランゲのワインの主役は、バローロとバルバレスコ。偉大なワインを生み出した作り手は、ブルーノ・ジャコーザ、ジャコモ・コンテルノ、マウロ・マスカレッロ、アンジェロ・ガヤ、ブルーノ・チェッレットなど。それぞれが自分のスタイルを持った作り手で、情熱を持ってワイン造りに取り組んでいる。

パローロとバルバレスコ

ブラザート・アル・バローロ

うさぎ肉のシヴェ。日本語のリチェッタは(CIR11月号、P.31)。

うさぎ肉のシヴェの歴史。

(CIR)はイタリアの料理雑誌から地方料理の記事やリチェッタをまとめて日本語に訳した解説書。バリエーション豊かなイタリアの地方料理の裏側を詳しく知りたい人には雑誌と(CIR)の定期購読がお勧めです。

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中央ヨーロッパと北西ヨーロッパの影響を受けた地中海の地方、フリウリ・ヴェネチア-ジューリア。

今日のトラットリアは、フリウリ・ヴェネチア-ジューリアの店です。 フリウリ・ヴェネチア-ジューリアは、地中海にありながら、中央ヨーロッパと北西ヨーロッパの影響を色濃く受けた、個性的な地方。 アフリカやアラブの影響が強い南イタリアではまったく感じない異国情緒があり、とてもドラマチッ...