2025年9月8日月曜日

1982年にボローニャ料理アカデミーによってボロ―二商工会議所にラグー・アッラ・ボロニェーゼのリチェッタが治められたのは有名な話。さすがに時代は新しくなっているので、2023年には新しいリチェッタが収められた。

イタリアの2大ラグーのお題が続きます。
今までは、その根底に流れる両者のラグー愛の話が中心。
ナポリのラグーの象徴が、劇作家のエドアルド・デ・フィリッポだとすると、ボローニャ人に支持されているボローニャのラグーの専門家は、ボローニャ料理アカデミー。
1982年にラグー・アッラ・ボロニェーゼのリチェッタが、商工会議所に収められていることはとても有名。

そのリチェッタの動画。

材料/8人分
牛粗挽き肉(横隔膜、ばら肉、肩肉、ヒレ、すね肉)・・600g
細かく挽いた豚パンチェッタ・・300g
黄色いにんじん・・100g
セロリ・・100g
玉ねぎ・・100g
バター・・100g
皮むきトマトのパッサータ・・600g
赤ワイン・・250ml
牛乳・・500ml
ブロード・ディ・マンゾ・・少々
塩、こしょう

このリチェッタは、1982年のものです。その後40年で、バリエーションはどんどん増えました。そして料理アカデミーは2023年に新しいリチェッタを収めました。(CIR5月号)にはそのリチェッタの日本語訳も載っています。

牛の横隔膜。


正直言って、避けて通ってきたのが、材料の話。とにかく大変なんです。でも。知恵を尽くして材料を用意し、退屈しながら香味野菜と肉をひたすらみじん切りにするところから始まるのがこの料理。
ナポリ風ラグーは、切り落としの薄切りの牛肩肉に塩、こしょうし、にんにく、レーズン、松の実、カチョカヴァッロの小角切りをのせて巻いたブラチョーレ作りから始める。牛肉と組み合わせるとしても豚肉を使うことは禁じられている。
一方、現代版ボローニャ風ラグーでは、牛と豚のミックスを手で刻み、豚のパンチェッタ・アッロトラータ、ナツメグ、鶏レバー、豚のサルシッチャ、ゆでたグリーンピース、乾燥ポルチーニ、子牛肉、ベーコンなどが加わり、豚肉の単独での使用などかなり変化している。

ラグー・アッラ・ボロニェーゼはタリアテッレにかけるソース。


ナポリ風ラグーは手で折るジーティにかける。


こんだけぶっといパスタを手で折るのはクセになるに違いない。

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