イタリアにトリュフを食べに行く人は、行く前に少しでもピエモンテ料理の知識を仕入れていって欲しいなあ。
ピエモンテはイタリアを代表するグルメな地方。
チェレット社が企画したリストランテ、
(というか、ピオーラとはピエモンテの言葉でオステリアという意味、地元の伝統料理とワインを出す店のこと)、ラ・ピオーラでは、
店の黒板にランゲの最も重要な料理が20品、書き出されている、というので
(黒板の写真はこちら)
見てみましたが、典型的なピエモンテの代表的料理ですね。
典型的なピエモンテ料理を集めた本、“グリバウド・グランデ・クチーナ・レジョナーレ・イタリアーナ”シリーズ『ピエモンテ』
多分、ピエモンテ料理のイタリア料理としての知名度は低そう。
でも、ピエモンテの食べ物で、日本全国に行き届いているものもあるんです。
近所のスーパーには必ずあるし、なにしろ味が最高。
私にとってはトリュフやワインとは比べ物にならないほど、一番身近なピエモンテです。
そう、あれ、ヌテラです。
ピエモンテの話をすると、必ずねじ込みたくなるんです。
まあ聞いて下さい。
世界中で人気。
とりあえず、ナポレオンからムソリーニまで出してすんごいPR
元々は、ピエモンテの伝統的なドルチェ、ジャンドゥイオット用のカカオがナポレオン戦争で不足した際にカカオの代用品として使われたというのは有名なヌテラの歴史のエピソード。
ヌテラの原料はヘーゼルナッツnocciola。
そしてピエモンテは上質ヘーゼルナッツの大産地。
このヘーゼルナッツのおかげで、他のチョコレートクリームとは段違いに美味しいんですねー。
ちなみに先月の「総合解説」2017年9/10月号のメイド・イン・イタリーの食材はピエモンテのヘーゼルナッツでした。
で、まず、最も上質とみなされているヘーゼルナッツを紹介。
トンダ・ジェンティーリ・トリロバータTonda Gentili Trilobata、またはデッレ・ランゲdelle Langheという品種です。ノッチョーラ・ピエモンテーゼという名前でIGP製品にもなっています。
トンダ・ジェンティーレの主な産地はランゲ北部のクーネオ県。
トーストした後も味やアロマが長く続き、形が均一で皮をむきやすく、保存にも適している、などが最高と評価される要因。
さらにヘーゼルナッツの油を感じさせない甘さは料理にもよく合った。
というわけで、まずはランゲのヘーゼルナッツからピエモンテ料理に触れいてくなんてどうでしょう。
カファレルのジャンドゥィオット。
そうそう、ピエモンテは、ナポリ、シチリアに次ぐイタリアのドルチェ第3の地方。
庶民的なヌテラと比べると、やたらゴージャスなPV。
『トラディツィオーネ・グスト・パッシオーネ1』では、ランゲ地方をドルチェ・ランゲdolce langheと呼び、へーゼルナッツの大きな写真をどーんと載せています。
次回はこのページP.55を訳してみます。
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クレアパッソの地方料理書リスト
クチーナ・プリエーゼ
『リグーリアの発酵生地』
『グイド・エ・グイド』
『トラディツィオーネ・グスト・パッシオーネ1』
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